84話 ページ42
ベンチに戻る途中、パーカーの選手が緑間にボソッと言った
緑間は慌てて振り返ったが、パーカーの選手は既にベンチにいた
高尾「真ちゃん、あのパーカーの奴に何か言われたの?」
緑間「ボールに触れると思うなと言われた」
緑間が言われた言葉に一同は身震いした
相手の出方を伺いつつ緑間を中心に点を取れと監督に言われ、選手達はコートに戻った
第4Qの両チームのマークは何も変化がなかった
伶良「徹、君はバスケを辞めたと思ってたよ」
徹「辞めようとはしたけどよ、アイツに言われたらな」
伶良「アイツ?」
徹「朔夜だよ。最近のアイツに会ったか?」
伶良「あぁ。随分と雰囲気違ったから驚いたよ」
徹「だろうな。アイツはオレらdiezの為に変わろうとしてる。それが分かっただけで充分だった」
伶良「待って、その言い方だとまさか!」
徹「さてな」
再びボールが高尾に渡った
高尾は緑間にパスを出した……………はずだった
ボールを取ったのはパーカーの選手だった
パーカーの選手はドリブルで敵陣に切り込んだ
ゴール付近で大坪と宮地が阻止しようとしたが、2人を嘲笑うかのように後ろに走り込んでいた碓氷にパスをし、そのまま得点を決めた
見事な連携プレーだった
その後も霧崎第一は順調に点数を重ねた
一方の秀徳は、エースである緑間や得点源の宮地にボールが渡らず、得点に繋がらないプレーが続いた
どんなに高尾がパスを回しても、緑間や宮地にボールが渡る前にカットされてしまうのだ
霧崎第一の選手はほぼ全員1年生
にもかかわらず、王者をここまで苦しめていた
『キセキの世代には劣っても侮るなかれ』と言われただけの実力は兼ね備えているということだろう
試合も終盤になった頃、また高尾にボールが渡った
秀徳メンバーにはピッタリと霧崎第一の選手がくっついている
高尾をマークしている月城も、パスカットを狙おうと高尾にくらいついていた
高尾は、ずっと緑間に付いているパーカーの選手の隙を伺っていた
次の瞬間、パーカーの選手が数歩後ろに下がり、緑間との間合いをとった
高尾はそれがパーカーの選手の一瞬の隙だと咄嗟に判断し、すぐに緑間にパスを出した
このQで初めて緑間にボールが渡った
緑間はシュートを打つ体制になった
あとは、ボールが手から離れ、いつもの様に高い軌道を辿ってゴールに吸い込むだけ、と誰もが信じて疑わなかった
しかし、ボールは緑間の手元には既に無かった
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白うさぎ(プロフ) - さくりさん» コメントありがとうございます。もちろん覚えています。忘れたことはありません。長らく更新できずすみません。スランプが続いているのと、私生活が忙しく中々更新できずにおりました。近々久し振りに更新しようと思いますので、もう少しだけお待ちください。 (2019年12月13日 17時) (レス) id: 16df5a4577 (このIDを非表示/違反報告)
さくり - 白うさぎさん» はじめまして、さくりです。この作品を覚えていらっしゃりますでしょうか?既に2年近くたっていて忘れていてもおかしくありません。事情があるのかもしれませんが、お返事頂けたら嬉しいです。 (2019年11月27日 19時) (レス) id: 11e1fd3e2e (このIDを非表示/違反報告)
白うさぎ(プロフ) - ヒビキさん» 深夜に失礼します。真夜中に更新したにも関わらず、コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しい限りです。不定期ですが、次回の更新をお待ち下さい。 (2017年2月11日 2時) (レス) id: 64054cd90c (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 更新されたー!!あー夢主君言動がイケメン!この次回を楽しみにさせる終わり方好きです!次回楽しみにしています! (2017年2月11日 2時) (レス) id: 9ddb2aed53 (このIDを非表示/違反報告)
白うさぎ(プロフ) - ゆうとさん» コメントありがとうございます。私自身も夢主のキャラクターが好きです。更新は不定期ですが、今後も頑張りますので、読んでくださると嬉しいです。 (2017年1月26日 7時) (レス) id: 64054cd90c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白うさぎ x他1人 | 作成日時:2015年12月4日 12時