【黒バス】青春MEMORIES【中学編３】

＊ Memory７７ ＊ ページ9

貴方side






全中出場を決めても、皆揃って練習することは一日もなかった。





そして、あっという間の8月。



全国中学校体育大会

通称『全中』＿＿＿＿開幕。






・・・相変わらず、記者の人が多かった。


しかし、誰１人驚かなかった。







「よく聞け、この試合だけは何があっても全力でやるんだ。大事な緒戦だ、いいな」



「「「うーす」」」






本当に・・全力でやってくれるのかな？


この前のことがあってから、ちょっと怖い・・。






赤「A大丈夫。全力でやるつもりだ。監督の言う通り大事な緒戦だからね・・Aも全力で応援してくれ」


貴「・・・うんっ！」






征十郎から言われた事が久しぶりに、すごく嬉しく感じた。


全力で応援しよう、そう思った。





＿＿＿＿けど、できなかった。







桃「見てられないよ・・」


黄「ありゃ...ちょっと本気でやりすぎちゃったっスかね？」


紫「ねーー」


青「やっぱ話になんねーなー。次からまたあれやるか」


緑「...フン」


赤「行くぞ、整列だ」






１９８ー８、これがキセキの世代の本気＿＿。


恐ろしい、そう感じてしまった。






その後、私達は圧勝し続け、当然のごとく勝ち進んでいった。


＿＿しかし、緒戦のように全力で尽くす姿はなかった。





私もその姿をただ見ていることしか出来なかった。

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