【◇】年下はお断りです

年下36 ページ37

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神様、どうか私にいい点数を下さい。




普段は子供っぽいって言って神頼みなんて絶対にしないけど今日は特別。




私だけじゃないから。

このテストのために時間を割いてくれた小湊のためにもお願いします。






私が胸に手を当ててお願いしていると、

隣の優しい友達は「どうしたの？具合悪いの？」とめちゃくちゃ心配してくれたけど「保健室でサボって結果見たくないだけよ」とわざわざご丁寧に返してくれる(やがる)奴がいてぶち壊し。

小湊は前でクスクス笑っている。




「高野A」

「はい！！」




自分の席に近づいて恐る恐る渡された答案用紙に目を落とすと、




「……うっそ」




「どうだった？」と聞く小湊に顔は動かさず手だけ動かして答案用紙を渡す。






「あ、良いじゃん」

「……信じられない」





中高合わせて数学でこんな点数取ったことないよ私…、と呟くと「その割には喜んでないね」と返された。




「だってもうどうやって喜んだらいいのか…」

「何それ(笑)」

「嬉しすぎると声って出ないんだね」

「ちょっと80点取れただけじゃん」

「小湊とは違うのよ！」




だんだん正気になってきて増す増す喜びが大きくなってきた。



神様が叶えてくれた！！



そして「小湊」と呼び止める。






「本当にありがとう。私小湊がいなかったら散々な目に合ってた」

「……祭りね」





もうわかってるから！！と口を膨らませる。






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どういたしましてくらい言ってくれたって良いじゃない！！！






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