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「どのみち人間なんてあんたぁいいように利用されてるだけだ！！」
「旧鼠組な、確かにうちの組にもそんな奴らは居た気がする。ただあんまりにも知恵の無い奴らだったよ。おさまりのきかねぇただの暴徒、早々に破門したはずだがな。そうかい一番街で今は、ねぇ。」
「リクオ言いなりなってんじゃねぇぞ。情けねぇな。お前の事だろうが。ケジメ付けて来やがれ。」
「そんな事を僕に言われたって僕には力なんか無いんだ！！僕には。」
桜が咲き乱れ居た。
「気付いてるはずだぜ。自分の本当の力を。もう時間だよ。」
リクオの姿が変わって烏天狗は驚いていた。
「烏天狗。皆を此処へ呼べ。夜明けまでの鼠狩りだ。」
「そう言えば、リクオ。友達って誰なんだ？」
「あ？あぁ、カナちゃんと陰陽師の娘とAちゃんだよ。」
「Aじゃと！！あいつが旧鼠に捕まっとるんか！？」
ぬらりひょんが一番に反応した。
リクオの肩を掴み、姿はゆらゆらと本来の姿に戻った。
「あいつが…それは本当か！？」
「あぁ。気を失っていたが。」
「鯉伴！！ワシは行くぞ！！」
「待てよ、親父。今回の事はリクオにやらせるんだろ。俺達は店の外で待つとかしてればいいだろうが。」
「Aが捕まっとるんじゃ。黙って待ってられる訳がねぇだろが！！」
「ジジイ……何だよ、その姿。」
「おん？リクオの前では初めてか。ワシの本来の姿じゃ。」
「俺にそっくりじゃねぇか。」
「お前が似たんじゃ！！ってそんな事は良いんじゃ。Aの方が大事じゃ！！」
ぬらりひょんが頭を抱えていると烏天狗が皆を集めた。
ぬらりひょんも鯉伴も一緒に店の前まで来た。
「本当に総大将達もいらっしゃるのですか？」
「ワシらは此処に居るからお前らだけで行って来い。」
ぬらりひょん達はリクオの事なのでリクオに任せるのを変えなかった。
その頃A達は籠に入れられていた。
『花開院さん、カナ、起きて。』
「な、ここは！？」
「うん…」
「家長さん！？夜桜さん！？」
『私達、籠の中に入れられたみたい。』
「外？」
周りを見渡していると旧鼠が話し掛けて来た。
「よう、陰陽師少女と美しいお嬢さん。どうだ？ネオンの光の中、処刑される気分は？」
「な、処刑？」
「そうだ。あの三代目の餓鬼が約束を破ったらな。」
「三代目？何の事や？」
『もしかして…彼の事を知ってるのは私よ。二人は関係ないから解放して。』
「関係ねぇな。」
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作者名：彩夏 | 作成日時：2023年8月27日 23時
