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Aは泣いている男の子見つけた。
幼馴染の奴良リクオ君だった。
『どうしたの?リクオ君。』
「Aちゃん……」
足から血が出ている事に気が付いたAは治癒力を使って綺麗に治した。
『この事は内緒だよ。誰にも言わないでね。』
「うん。二人だけの秘密だね。」
二人はシーっと指を口元に立てた。
「二人で何をしてるの?」
「『内緒。』」
二人は話し掛けて来た家長カナが話し掛けて来た。
「二人だけの秘密?ズルい。」
『それより遊ぼ。リクオ君も。』
Aは二人の手を引いて遊んだ。
それから数日が経ったある時に予知の力で良く行く神社で誰かが怪我をする事を見た。
Aはその神社に行き、見渡しているとリクオが走り去って行った。
Aはそっちに走り出した。
そこにはリクオの父親の鯉伴が倒れていた。
『リクオ君のお父さん?酷い怪我。』
Aは駆け寄り治癒力を使って傷を治し始めた。
「うっ。……おふくろ?」
『……大丈夫です。私が側に居るから。助けるから。』
鯉伴はその言葉に微笑み眠った。
Aはその間に治癒で綺麗に治した。
後ろから声と走ってくる足音が聞こえて来てAはリクオが大人を連れて戻って来る事が見えた為木の陰に隠れた。
「鯉伴!烏天狗、今すぐ鴆を呼んで来い。」
「……総大将。鯉伴様、何処も怪我をしていません。」
「な、なんじゃと?!」
「傷が綺麗に治っております。」
「リクオ、ワシらを呼びに来る前に誰かに会わなかったか?」
「僕、急いでたから分からないよ。」
「そうか。カラス、鯉伴を連れて帰るぞ。」
「はい。」
「リクオ、帰るぞ、鯉伴は無事だ。」
「そう…なの…グスッ。父さん、無事?」
「あぁ、無事じゃ。帰るぞ。」
Aは三人が離れて行ったのを見て静かにその場を離れた。
家に帰ると両親と祖母が立っていた。
「何処に行ってたの?」
『よく行く神社に用事があって行ってたの。』
「リクオ君のお父さんを助ける為でしょ。」
『えっ?』
「貴女が慌てて出て行く所を見て私が追い掛けたらリクオ君のお父さんを治しているのを見たのよ。」
『お祖母ちゃん……ごめんなさい。』
「助けたかったのは分かるわ。でも今回は私しか治癒力を使った所を見た人は居ないけど次は気を付けなさい。」
『はい。お祖母ちゃん、私にもう少しだけ治癒力のこと教えて。』
「分かったわ。でも、予知の力は教えれないけど。」
Aは治癒力を上げる為に訓練をしていた。
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作者名:彩夏 | 作成日時:2023年8月27日 23時