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「ねーねー、いつ行く？皆で行くんでしょ。エレメンタリースクールの遠足以来のアトランティカ記念博物館、楽しみだなー。」
「……スンスン、スンスン……。」
「ん？グリム、なに地面に鼻擦り付けてんの。」
「俺様のグルメハンターのカンが言っている……この辺にトリュフのごとき真っ黒なご馳走が落ちていると！」
「お前は豚かっ？」
「ふな゛っ！黒い石みーっけ！グルメハンター・グリム様の鼻は誤魔化させねぇんだゾ〜！」
「……黒い石だと？」
「いっただっきまーす！はぐっ！う〜ん、これは……こってりとして居ながらパンチのきいた塩辛さもあり……マニアにはたまらないお味！なんだゾ！」
「あっ、お前。また拾い食いしてるのか！？」
「もう止めるのも馬鹿馬鹿しいっつーか。やっぱモンスターの味覚ってよく分かんね。」
「…………。……あの狸、いつもああして黒い石を拾い食いしてるのか？」
『グリムの意地汚さには困ったもんです。』
「いつもじゃないんですけど……。」
「レオナ先輩、どうかしたんすか？」
「別に。なんでもねぇよ。」
レオナは何かを考えていたが、言わなかった。
Aはマジカルペンを振った。
壊れたところが有ったオクタヴィネル寮が元に戻った。
『ユウ、グリム。帰るよ。』
「うん！今日も魔法結構使ったけど大丈夫？」
『問題ないよ。』
「帰るんだゾ？」
『行くよ。』
鏡の間に行きそこから
「ボロいけど、やっぱり落ち着く。」
『そうだね。』
話していると目の前に光が集まり、マレウスが現れた。
「……おや、戻ったのか。まさかアーシェングロットとの勝負に勝利するとは。ボンヤリして居そうに見えてお前もなかなか曲者らしい。そっちの女もな。」
「ツノ太郎のアドバイスのお陰だよ。」
「僕の？……別に助言したつもりは無かったんだがな。ふふ。なんにせよ、この庭が騒がしくならずに済んでよかった。すまし顔のアーシェングロットが悔しがる顔はさぞ見ものだっただろう。僕も見てみたかったな。……ん。僕はそろそろ自分の寮へ戻った方が良さそうだ。ではな。お休み。」
マレウスは一瞬にして消えた。
マレウスが消えた後、二人のディアソムニア寮の生徒がやって来た。
「……どうだ、いたか？」
「いや、こちらにはいらして居ない様だ。」
「西校舎の方かもしれないな。」
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作者名：彩夏 | 作成日時：2023年3月13日 2時
