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『写真、実は此処にあるの。』
「「「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」」」
「これも作戦。Aが昨日のうちに取って来てくれてたの。」
「じゃあ、アトランティカ記念博物館に来る意味なかったじゃん。」
『いいえ。あのまま渡しても、攻撃を受けて奪われて居たかも知れない。』
「どういう事だよ。」
『写真を渡したとしても、契約を破棄しないように考えているかもって思って今回の作戦を立てたの。』
「なるほどな。ありえなくはない。」
「此処でリーチ兄弟は絶対に来るから写真を今手に入れたように動くの。」
『それで彼らを騙して足止めして、レオナ先輩達に後を任せる。それまではここで、フロイド先輩とジェイド先輩を隠れて待つ。これが本当の作戦の全部。』
Aはエース達に悪そうな顔を浮かべた。
「お前、何気に悪い奴だな。」
『あら、そうかしら?フフフ……うまくやりましょう。』
全員で隠れてフロイドとジェイドが来る少し前に隠れていたところから出て写真を今取って来たように見せた。
「…!来たぞ。」
「分かっててもすごく嫌な予感……」
「あ〜〜〜……居たぁ♡小エビちゃん。今回はイルカちゃんもいる〜〜。」
「ごきげんよう、皆さん。また性懲りもなく海の底へいらっしゃったのですね。Aさんはどうです、海の中は。」
『一人で来た時も思ったけど、とても綺麗ね。』
「そうですか。」
「出たな、ウツボ兄弟!」
「どうやら写真を手に入れられたご様子。」
「偉いねぇ。いい子いい子。でも……それ、持って帰られると困るから俺達と日没まで追いかけっこしよっか♡」
「やっぱ、そう来るよね〜。こんな楽勝でクリアできるわけないと思った。俺らを日没まで追いかけまわしてタイムアウトさせてから、ボコって写真もいただこうってんだろ?そうすりゃイソギンチャクは解放しなくて良いしこの写真も手に入るもんな!」
「フフフ……最小限の手間で、最大限の利益を得る。それが、賢いビジネスと言うものですから。」
「なっ……本当にあくどいな、てめーら!」
「で、ユウ、A。こっからどうする気だったわけ?」
「お前らの事だから、考え無しに来たわけじゃないんだろ?」
「とにかく写真を守って!」
『写真を待ったまましばらく逃げ回って欲しい。』
「なるほど、単純でいい。得意魔法無しにどこまでやれるか分からないが。」
「此処迄来たら、やるっきゃねぇだろ!」
フロイド達から逃げ回った。
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作者名:彩夏 | 作成日時:2023年3月13日 2時