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「もっと寝てたかったけど、ラギーに連れてこられたんだゾ〜。」
「せっかくだし、今日は軽くゲームでもしますか。一年坊を揉んでやるッス。」
「ふぁ〜……。立ってるだけだと寝ちまいそうだ。さっさと始めようぜ。」
「朝一で体を動かすの、思ってったより気持ちが良いんだゾ。」
「だろ？俺はさらに一時間早く起きてジョギングもしてる。」
「そ、それはやり過ぎな気がするんだゾ。サバナクロー寮はもう来年の寮対抗マジフト大会に向けて特訓を始めてるって事かぁ。強力なライバルになりそうなんだゾ。」
「ああ、そっか。あんたらはまだ知らないんスね。寮対抗マジフト大会よりも、もっと大規模な奴が毎年5月にあるんスよ。」
「ふな゛っ！？あれよりもでかい規模の大会があんのか？」
「『学園対抗戦』だ。」
「学園対抗戦？」
『そういえば、他にも魔法学校があるって……その学校と戦うってことですか？』
「そうッスよ。他の学校と戦うマジフト大会ッスね。」
「うちの学校は、毎年RSAと戦う。」
「おぉ、聞いたことある名前なんだゾ！」
「ツイステッドワンダーランドにはいくつか魔法士養成学校があるんスけどその中でもNRCとRSAは『二大魔法学校』って呼ばれるくらい名門なんス。」
「RSAってどうな学校なんだゾ？」
「キザったらしい優男ばっかりのお坊ちゃま学校だ。」
「シシシッ！そうそう。校舎も制服もやたらキラキラしててダサいし。白い制服なんて、汚れ目立ちまくりじゃないスか。いくら名門といえど、あっちの学校には頼まれたって通いたく無いッス。」
「でも、確か『学園対抗マジフト大会』ってNRCが100年間負け越してるんですよね。」
「うぐっ、そ、それは……！まだ負け越しは99回ッス！今年は100年目の正直で絶対勝ってやるんスから。」
「俺がテレビで学園対抗戦を見て感じたのは……RSAの奴らは個々の選手のプレイも光ってたが、それより……チームの連携技が見事って感じだったな。」
「ん？待てよ。学園対抗って事は……サバナクロー寮だけじゃなくて、他の寮もRSAと戦うのか？」
「そうだ。各寮からの選抜選手が学園代表としてチームを組む。」
「個性の殴り合いが予想されますね。」
『揉め事が絶えなさそうね。』
「去年はポジション決めで揉めて試合前に乱闘騒ぎになった。」
「そうこなくちゃ！やっぱ欲しいポジションは力で奪い取ってこそなんだゾ！俺様も絶対に学園代表に選ばれてみせるんだゾー！」
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作者名：彩夏 | 作成日時：2023年3月13日 2時
