おまけ ページ45
レオナside
オーバーブロットの治療を受けてケアも受けた。
「レオナさーん。」
ラギーが廊下の先から走って来た。
「なんだ。」
「Aさんにお礼しないとと思ってるんスけど。レオナさんは何か考えましたか?」
「あぁ?マジフトの相手がお礼だろ。」
俺はラギーに何言ってんだと思った。
「それはそれ。それにレオナさんはチェカ君の事で嘘ついて貰っちゃってるじゃ無いッスか。それのお礼はしたんスか?」
俺は黙ってしまった。
「……。はぁ〜。分かった。」
俺はお礼を考えていると、植物園でAを見掛けた。
『……。』
Aは何かを探しているようだった。
「おい、何してんだ?」
『レオナ先輩、良かった。先輩を探していたんです。マジカルシフトで私達の試合の相手をして下さり有り難う御座いました。お礼にと思い、私の世界にある肉料理を作って来たんです。食べてくれますか?』
Aは俺にタッパーを見せて来た。
「これはなんだ?」
『ブッフ・ブルギニョンって言う料理です。隠し味にパイナップルを使っています。とっても美味しいですよ。』
俺はAが持って来たナイフとフォークを使って一口食べた。
「美味い!!」
俺はAからタッパーを奪い取って夢中で食べた。
食べ終わってから俺は気が付いた。
自分がお礼されていると。
『先輩、これからもユウ達と仲良くしてください。』
去ろうとするAの裾を掴んだ。
「あの時、助かった。」
『これからもサバナクローの寮長として無理せず頑張って下さい。』
アイツは頭を下げて植物園を出て行った。
しゃがみ込んでいるとラギーがやって来た。
「レオナさーん。トレイン先生が探して……ってスンスン。すごく旨そうな匂いがするッスね。何か食べたんスか?」
「なんだっていいだろ。それよりトレインが俺を探してたんだろ。」
「そうッス。」
俺はラギーを一緒にトレインの所に向かうフリして寮に戻った。
レオナside終了
その後Aはユウと会い、一緒に食堂に行き、ゴーストに要らなくなった食材を貰って寮に戻った。
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作者名:彩夏 | 作成日時:2023年2月23日 17時