荒野の反逆者【ツイステ】 (ページ43)

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「てめーら笑ってんじゃねぇ！後で覚えてろ……！」

『体を起こさないで下さい。今、治しますから。それと、先輩を馬鹿にして何が面白いのか教えてくれる？エース・トラッポラ。』

Aはエースを睨み付けた。

『氷の華(フラワー・オブ・アイス)。』

Aはレオナの傷だけを治して自分の傷も治した。

『後は治さないので。チェカ君、君はあのオレンジ髪の男みたいになっちゃ駄目だからね。』

Aはチェカと目線を合わせて優しく微笑んだ。

「お姉たん！僕が大きくなったら結婚して！！」

そこに居た全員が固まった。

言われた本人はどうしていいか分からずレオナを見た。

「チェカ！何言ってんだ！年齢を考えろ。」

「えぇー。でもおじたんの彼女さんじゃないんでしょ。」

「さっきは悪かった。そいつは俺の女だ。兄貴には自分から伝えるから黙ってろよ。」

レオナはベッドから体を起こし、チェカに伝えた。

「やっぱりおじたんの彼女だったんだね。」

チェカは嬉しそうに笑っていた。

「お姉たん、名前なんていうの？」

『私の名前はAよ。』

「Aお姉たん。レオナおじたんの事よろしくお願いします。」

『任せて。』

結局、チェカに嘘をついて誤魔化したのだった。

「悪かったな、嘘つかせて。」

『気にしないで下さい。今日は有り難う御座いました。』

その後、少し話をしてA達は寮に帰った。

Aとユウが居ない事をいい事にグリムはユウの部屋で黒い石を食べていた。

「では、本日のお楽しみターイム！サバナクロー寮に落ちていたのをこっそり持って帰ってきちまったけど……本当にこれ、飴ちゃんじゃないなら何なんだ？ま、いっか！俺様が見つけたんだから俺様のものなんだゾ！いっただっきまーす！ん～～！これはまたちょっぴりビターでピリッとした刺激が舌を楽しませる大人なお味なんだゾ！これは味わえないなんて人間は持ったいねぇなぁ～。ふぁ～……腹が膨れたら眠くなってきたんだゾ。むにゃむにゃ……」

グリムはベッドで眠りだしたのだった。

『今日は大変な一日だったな。』

Aは風呂から戻り、ベッドに入って眠った。