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「もしそれが一瞬の事なら、被害者自身も自分の不注意か操られたのか判別がつかないかもしれない。僕も階段から落ちかけた時、無理矢理操られたような感覚は無かった。」
「ってか、そんな魔法……犯人を捜すの無理ゲーじゃん。どうする？」
「人を操れる魔法……ハッ！俺様もそれを習得すれば、毎日人を操って学食のパンを独り占めできるんだゾ！」
「パンを独り占めって……もう少しまともな目標を持ったらどうだい？」
「そしたらデラックスメンチカツサンドも食べ放題…………ん？」
「デラックスメンチカツサンドと言えば……」
『グリムがデラックスメンチカツサンドを交換した事あったわね。』
「あ゛〜〜〜〜〜〜っ！！！！」
「「！！！！」」
「なんだ！？急に大声出して。」
「お、俺様、知ってるんだゾ！そのユニーク魔法使うやつ！」
『やっと思い出したか。早く行かないと逃げられるかもね。』
「なんだって？」
「犯人は、ラギー・ブッチだ！」
「ラギーって……サバナクロー寮の？」
「捕まえて話を聞き出そう。」
「ええっと、ラギー・ブッチ君は二年B組だね。」
「二人とも、ご協力感謝する！」
「おお。なんかよく分かんねーけど、頑張れよ〜！」
皆で二年B組の教室に向かっている途中にケイトがAに声を掛けた。
「そういえば、初めてサバナクロー寮に行った時にジャック君にラギー・ブッチ君の事聞いてたよね。その時には気が付いてたの？」
『はい。私が階段から落ちた時、ラギー・ブッチを見たんです。でも、ユウとグリムに手を出さないのならこのことを黙っていようと思ったんです。それに私が言わなくても辿り着けると信じていたので。』
皆で急いで二年の教室に向かった。
「たのも〜〜〜〜！ラギー・ブッチはどこなんだゾ！」
「うぃーッス。……って、また君らッスか。何度言われてもデラックスメンチカツサンドはもう返せないッスよ〜。」
「ラギー・ブッチ。今学園内で起こっている選手候補連続傷害事件について聞きたい事がある。」
「おぉっと……そいつぁ穏やかな話題じゃ無さそーッスね。」
「ちょーっと、表に出てくんない？」
「分かったッスよ。だから、乱暴な真似はやめて欲しいッス。」
ラギーを連れて教室の外に出た。
「(さて。どんなものかハッキリしないけど、ラギーにユニーク魔法を使われると厄介なのは間違いなさそうだ。)僕の『
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作者名：彩夏 | 作成日時：2023年2月23日 17時
