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「はーい。」
Aは自分の部屋に戻った。
『今回の件はユウ達に任せてみようかな。』
テストが近い為にAは勉強していてのどがと渇いていて、部屋を出ると談話室が騒がしくなった。
気になり談話室に近付くと、中からデュースの声が聞こえた。
「エース！大変だ！」
『騒がしいが何かあったの？』
「そうだよ、そんな慌てて……」
「クローバー先輩が階段から落ちて怪我をしたって……！」
「「えっ！？」」
「ふな゛っ！まさかあの食えない眼鏡のトレイも？」
「おっちょこちょいとは思いづらい。」
『浮かれていたとも思い辛い。』
「確かに、トレイ先輩はうっかりで転んだりはしなさそう。」
「話を聞きに行ってみるんだゾ！」
「そうだね。Aはどうする？」
『私も行く。何かに気が付いて居るかも知れないから。』
全員でハーツラビュル寮のトレイの部屋に向かった。
「失礼しまーす。」
「クローバー先輩、大丈夫ですか？」
「おう、眼鏡！しけたツラ拝みに来てやったんだゾ！」
「あれエーデュースコンビじゃん。それにグリちゃんにユウちゃんそれに、Aちゃん迄勢揃いで。」
「どもっす……って。ケイト先輩、その『エーデュース』って何？」
「え？二人とも『ス』が名前の最後についてるからまとめてみただけ。」
「横着しないでくださいっ！」
「そんな事より、トレイ先輩の怪我ってどんな感じなんすか？」
「ああ。階段から足を踏み外したんだ。受け身を取り損ねて右足を派手にやっちまった。しばらくは松葉杖生活だな。」
「えっ！それ、割と重症じゃないですか。」
「今年のマジフト大会、俺は見学になりそうだ。」
「かすり傷だったら渡すのやめようと思ってたけど……これ、見舞いのツナ缶。元気出すんだゾ、眼鏡。」
「はは、ありがとな。」
「もー、マジ勘弁。主力選手のトレイ君が居ないのしんどいし、また選手選びをし直さなきゃ。」
「「！！選手選び？」」
二人の顔が悪い顔をしていたのに気が付き、Aは呆れた。
扉をノックしてリドルが入って来た。
「なんだい君達。怪我人の部屋にどやどやと集まって。」
「ふな゛っ！怒りんぼリドル！」
グリムはリドルを見て言った。
Aは直ぐにグリムの頭を殴った。
「怒りんぼって。君達がルール違反をしないなら怒らないよ。トレイ、具合はどう？何か食べたい物や飲みたいものはある？」
「そんなに心配しなくても大丈夫だって言ってるだろ？」
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作者名：彩夏 | 作成日時：2023年2月23日 17時
