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「うぅっ……痛ってぇ！」
「お、おい！どうしたんだよ急に階段から飛び降りたりして！」
「足がっ……いてぇ……ッ！」
「えぇっ！？とにかく保健室に行くぞ！」
保健室に向かう生徒を見ている生徒が居た。
「……シシシッ♪」
Aがオンボロ寮に戻るとグリムは未だ落ち込んでいた。
あ゛〜……何もかもにやる気が出ねぇんだゾ〜……それもこれもマジフト大会に出られないせいだ。」
『ただいま。まだそんな事言ってるの』
「そうなの。まだ諦め付かないみたいで。」
二人でグリムを見ているとゴーストが現れた。
「どうしたぐり坊。なんだか最近毛艶が悪いな。」
「マジカルシフト大会に出られなくて拗ねてるんだってさ〜。ヒッヒッヒ！」
「そんなにマジカルシフトがやりたいならわしらが相手してやるぞ。90年前はわしも選抜メンバーに選ばれてキャーキャー言われとったんじゃ！」
「七人いねぇと、出来ねーんだろ？」
「試合じゃなければ関係ないさ。さあ始めるぞ！」
ゴースト相手にマジフトをグリムは始めた。
Aはやっているのを見ていた。
そこに学園長がやって来た。
「おや、皆さん。マジカルシフトですか。」
「げっ。今一番テンション下がる奴が来たんだゾ。」
「寮内のゴーストさん達とも仲良くやってるようですね。感心感心。」
「別に仲良くしてねーし！で、何の用なんだゾ。」
「君達に頼みたいことがあってきました。立ち話もなんですから、中へ。」
『学園長が言わないで下さい。』
学園長と寮に戻り談話室に行った。
「ツーか、なんだよ頼みごとって。俺様たちはもう雑用係じゃねーんだゾ。」
「おや？私は君達の衣食住をタダで保証するなんて一言も言ってませんが？Aさんには言いましたが。労働とは美しいものですねぇ、グリム君、ユウさん。」
「断る選択肢がない。」
『教師が生徒を脅すなんて。』
「ごほん。では改めて本題に入ります。実は最近、学園内で不審な事故によるけが人が続出して居まして。それについての調査をお願いしたいのです。」
「怪我人〜？」
「ええ。階段からの転落や、熱湯による火傷など……原因は様々ですが、ここ数日で急に保健室の利用者が増えたんです。昨日も階段からの転落事故があり、これでけが人は10人目。誰も重症には至っていないのが救いなのですが……」
「ただのおっちょこちょいなんじゃねぇのかぁ？」
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作者名：彩夏 | 作成日時：2023年2月23日 17時
