【ツイステ/フロイド・リーチ】 (ページ23)

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フロイドが二人を睨み付けている事に直ぐに気が付いたAはフロイドを自分の方に顔を向けさせた。

『フロイド君、少しだけ彼らとお話ししよ。今、ジェイド君もアズール君も居ないんだから。もしかしたら契約？の事に関する事かもしれないよ。』

「……Aがこう言ってるから話は聞いてあげる。で、何？」

「あ、あの、本当は昨日渡すつもりだった写真を渡したくて。」

『写真？何の？』

「Aも一緒に取ったエレメンタリースクールで行ったアトランティカ博物館の集合写真。」

『其れって……』

Aの顔がだんだん赤くなり、目に涙を溜めてプルプル震えだした。

「あはぁ♡恥ずかしんだ。」

『あ、あれはフロイド君が離してくれなかったから。』

「其れはスレンダーちゃんが写真撮るになると逃げるからでしょ。」

『あぅ。』

「その写真、俺からアズールに渡しといてやるよ。」

「えっ！！」

『今、アズール君、保健室に居るから私達が渡すよ。』

Aがジャックから写真を受け取ろうとしたらそこに監督生がエースとデュースを連れて歩いて来るのが見えた。

「あっ！フロイド先輩―♡」

監督生が嬉しそうにフロイドに声を掛けたがフロイドは無視をした。

監督生は首を傾げながらフロイドの腕を掴もうとするとその手を振り払った。

いきなりの事で監督生は驚いて払われた手を見て固まった。

「A、写真受け取った？」

『え、うん。受け取ったよ。』

「じゃあ、アズールの所にいこっか。」

『うん。』

フロイドはAと手を繋いで保健室に向かった。

「何で無視されたの？」

「まだ機嫌治ってなかったんじゃね？あんなに監督生の所に来てたんだからさ。」

「俺様もそう思うゾ。あいつ、気分屋の所があるんだゾ。」

「はぁ。君達、昨日の話忘れたんスね。フロイド君は自分達に話し掛けてくるなって言ってたじゃ無いっスか。」

「でもラギー先輩とジャックが話してたから……。」

「監督生、それはAさんが話を聞いたらと言ったからであって違う。」

「何それ。私はあの女の人の所為でフロイド先輩に無視されたって事！？」

「其れは違うッスよ。昨日の君達の作戦の所為ッス。」

「本当にフロイド先輩はあの女の先輩の事が大事なんですね。」

「でも、フロイド先輩は彼女と話していても私の方に来てくれてた。彼女が無理やりフロイド先輩を引き留めたのよ。私がフロイド先輩を助けてあげなくちゃ。」

ラギーはその様子を見て頭を抱えた。