15 ページ15
モストロ・ラウンジが開いてからは色んな寮の生徒が集まる場所になった。
Aは図書室から料理のレシピの本を借りて料理の勉強をした。
Aは料理を作っているのが楽しくなっていた。
ホリデーシーズンは色んな料理を試すためにフロイド達に料理を振舞った。
デザートも作ったりして四人でどのデザートを『モストロ・ラウンジ』のメニューに入れるか
選んだ。
『モストロ・ラウンジ』が軌道に乗って皆も接客にも慣れて来た。
サマーシーズンになりA達は故郷の珊瑚の海に帰って来た。
久しぶりの海にAは楽しそうに泳いでいた。
両親にも会ったが、する事が無く、家族に料理を振る舞った。
その後、勉強も終わって暇過ぎて陸に上がる事にした。
買い物をしていると、可愛らしいワンピースがあった。
『(このワンピース、可愛い。でも……人魚だから着る機会ないな。)』
諦めてその場を離れようとした。
その後ろを『モストロ・ラウンジ』の為に買い物に来ていたフロイドが見ていた。
「アズール、ジェイド。A見つけたから俺、行くわ。」
「フロイド?!」
フロイドはAを追い掛けようと思ったが、Aが見ていた物を見てアズールの所に戻って来た。
「あ、アズール……お願いがあるんだけど。」
フロイドはアズールに相談してある事をした。
Aは陸を一通り楽しんだ後、人気の少ない場所に移動して人魚に戻り家に帰った。
次の日、家に居るとフロイドがやって来た。
「スレンダーちゃん。今から陸に行かない?」
『いいよ。ちょっと待ってて。』
Aは一度家の中に戻り、変身薬と陸で着る為の服を鞄に入れて家を出た。
「それじゃあ、行こう。」
フロイドと手を繋いで陸に上がった。
陸に上がり変身薬を飲んだ。
「向こうで此れに着替えて来てよ。」
フロイドから紙袋を貰った。
『これは何?』
「着替えたらわかるよ。」
『分かった。着替えて来るね。』
陸のトイレに入って渡された袋の中から服を取り出した。
『(このワンピースって……)』
Aは入っていた服に着替えて外に出た。
出てきたAを見たフロイドは固まった。
『フロイド君、どうかな?』
「……似合ってる。スレンダーちゃん、すっごく可愛いよ。」
『…有り難う。』
Aは照れて下を向いてしまった。
「それじゃあ、行こっか。」
『うん。』
二人は色んなお店を見て回った。
途中で二人は別れて色んな店を見ていた。
113人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:彩夏 | 作成日時:2023年1月16日 2時