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ポアロに着くと、Aはコナンを睨み付けた。
『何でもかんでも聞いていい訳じゃない!』
Aは外でコナンを叱った。
『何で君は知らなきゃタヒんでしまう病気なのか!?』
「ち、違うよ。」
中に居た、安室達が出てきた。
「どうかしたんですか?」
コナンは安室の後ろに隠れた。
蘭はコナンを抱きしめ、松田と萩原はAの肩に手を置いた。
「落ち着けって。」
「そうだよ、仲西ちゃんらしくない。」
『私らしいとは何だ?ずっと我慢をしていたが、もう止める。警察との協力体制はそのままにするが、米花町の事も今まで通りするよ。江戸川、君は今は無関係のただの一般人を犯罪者を見る目で見ていたな。彼女は確かにお前や公安、FBIが探している人だ。引き渡す気は無い。これ以上彼女へ接触は禁止。FBIにもそう伝えておけ。』
「Aさんは彼女を野放しにするって言うの!?」
『その件については話は済んでいる。』
「ちょっと待って下さい。貴女にそこまでの権力があるんですか?」
『安室さん。権力とかでは無く、彼女本人の願いを叶える為に、政府に相談したら別に構わないと言われただけだ。』
「政府や警察が許す訳無い!何かしたんでしょ!何したの!?」
『本当に何もしてないよ。彼女のこれまでの経歴を全て上に上げて、政府にも警察の上層部にも上げて、話し合いをして彼女は逮捕しない。一般人とするって決まったが、警察は最後まで文句を言うから、私に任せて欲しいと言ったの。今は彼女の件は全て私に一任されてるし、政府は全て終わった事にしたし、私の方の上層部も認めてくれたしね。』
決定されている事を、コナンと安室に教えた。
「ねぇ、Aさん。」
『何?哀。』
「彼女の願いって何?」
『子供達を守りたい。彼女は最初は傷が治り次第、警察に行くつもりだった。そこで、子供達を守るなら警察に居たら助けられないよって言ったの。』
哀は目には涙の膜が溜まっていた。
「そう。」
『彼女がクレーン車を使ったのは子供達の為。最後の最後で彼女の色は黒から白に変わった。だから私は助けた。そして彼女を綺麗にしたのよ。』
「あれを動かしたのは彼女だったのか。」
『話は終わり。江戸川を家に送ったし帰るとするわ。あっ、忘れてた。発信機と盗聴器返すね。』
Aはハンカチに包んでおいた二つをコナンに渡した。
『残念でした。彼女は子供達を守りたいだけだから安心しな。肩の力を抜いておけよ。』
Aは帰って行った。
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花梨 - とても面白いですね! 更新、大変だと思いますが自分のペースで頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦の作品を書いてますが良かったら作品の題名を教えますか? (2022年6月7日 22時) (レス) id: 8e5a2f605a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩夏 | 作成日時:2022年5月2日 1時