アメノチハレ

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side: Daiki




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… 今日もまた、あの場所に向かった。






せやけど、今日は雨の日で霧がかかって視界は悪いし、
グラウンドにはひとりも人が見えん。



昨日死のうとしたことに神様が怒ったんかなとか
思うぐらい、まるで俺のココロの中をそのまま写したような、土砂降り。







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あのあと医者に止められて、結局俺は今日も生きてしまった。

… もう、限界やねん。しんどいねん。









家族も俺の前では笑顔やけど、裏で泣いとるの知っとる。腫れものに触るように俺に接してる。

こんな奴、生まれてこんとけばよかってん。


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そんなことを考えてたらまた涙が出てきて、
俺はホンマに弱いなあと思う。







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「 … 泣きたい時は、泣けばええですよ 」


「 雨もそのうち、止みますから 」





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そんなとき、こう言って隣に座ってきた人は、何回かここで見た男の子。

優しく微笑んで、背中をさすってくれた。






…病気になって、

周りの人の態度が急に変わっていって、寂しくて。





こんなあたたかさをココロのどこかで探していたのかもしれん。







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「 … もう、生きるのをやめたい 」







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気がつくと俺は、カウンセラーにも話せんかったことを
この人に話しはじめていた。



なんでやろう、自分でも不思議だった。






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