アメノチハレ

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side: Junta






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「 …… ん…ちゃん…のんちゃん！！！ 」



望「 …んぇ？… うわあ、」



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「 何ぼけっとしてんねん、ほら腕出して 」









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点滴の時間ギリギリに部屋戻ってきたかと思ったら、




先に部屋に居った俺に気づいてなくて
そのうえベッドに座ってずっと何かを考えてる様子。



何話しかけても上の空、って感じ。




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‥‥ 珍しい、のんちゃんが考え込むことなんて滅多にないから。


熱でもあるんか？と思って測ったけど、ない。平熱。





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淳「 … なんかあったんか？ 」





「 なんでシゲオカさん、泣いてたんやろう。… 今日なんか、飛び降りようともしてたし 」






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……シゲオカ ？




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会話はイマイチ噛み合っとらん。

けど、でも、シゲオカという人は、そうそう居らんやろうし。





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「 まさか 」




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望「 …へ？ 先生、何か知ってるん？？ 」



「 あ、 いや、昔担当してた子に同じ名字の子居っただけや」





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「 ‥‥まさか、な 」









… 再発してんか、しげ。

いや、再々発になるのかもしれない。





ほんまにのんちゃんの言う" シゲオカさん " が
俺の知ってる人やとしたら。





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「 その、シゲオカさんとはどこで会うたん？ 」



望「 … 外来と病棟の境目の、ガラス張りのとこ」






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いつも居るんよ、とのんちゃん。




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しげ、あの場所気に入ってて、大体そこに居ったもんなあ



… やっぱり、シゲオカさんは知り合いやった。









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「 のんちゃん 」



淳「 …ん？」









「 明日も行ってみ、そこに 」








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今のしげがどんな状態なのか、何も分からへんけど



アイツは昔から脆くて寂しがり屋で

誰かが心の声を聞いてやらなアカンねん。







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… のんちゃんなら、きっと助けてくれるはず。









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