アメノチハレ

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それから2週間。
ようやく退院して学校に行けるようになった。



… とは言ってもリハビリはせなあかんけど。


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" 流星は、どうしてモデルになったんやろうなぁ？"



のんちゃんから与えられた宿題は、まだ手付かず。‥‥まず、謝らなアカンのに、謝ることも出来てへんから。



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初登校は、やっぱり緊張した。

ニュースになるぐらい、おっきな事故やったから、クラスのみんなには当然知れ渡ってる訳で。

教室に向かう廊下からひそひそ俺のことを話す声が聞こえてくる。



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‥‥ ちょっと居心地悪いなあ、なんて。( 笑 )




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流「 おはよ、神ちゃん 」


「 …… おはよ 」




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挨拶もそこそこに、また目線を机の上に戻して、何かに一生懸命鉛筆を走らせる流星。

( … そない課題多かった？ )



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よくよく見るとそれは『ひらがな帳』。

流星は一生懸命にそれを" 左手 "で書いていく。




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流「 俺な、めっちゃ左利きに憧れててん 」



とか言いながら、隣の俺の机にも同じひらがな帳が。‥‥これは流星なりの優しさ。


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「 … そんなん俺もやし。」



こんな時に素直になれない俺を知っとるんやろう、流星は。





流「 ……それなら競争な？神ちゃん。」







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「 … 流星 」



流「 ‥‥ん？」





「 ありがとうね。」





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