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その時___


「楓!!」


姉が部屋に入ってきた





その後の事はよく覚えていない


けど一つ覚えてる事がある

姉はあの偉い人に殺された



その隙に僕は逃げた

あの日は雪が降る冬だった


大人が来れないような狭い場所を走って逃げた

けど追い付かれたんだ



冬の冷たい空気よりも冷たいものを感じた
咄嗟に後ろに逃げたけど
その冷たいものは僕の髪を掠めた


それ以来__僕の明るい茶髪の毛先は
氷のような水色のままだ

どんなに切ろうがまた水色に染まる





それから僕は、足を踏み外して
後ろにあった崖から落ち、真冬の川に落ちた

それ以上あの人が追いかけてくる事はなかった



普通なら、それで子供は死ぬ筈だ
高い場所から川に落ちた上に
真冬の川だ


けど僕は死ななかった




目が覚めた時には知らない家に居た

そこで、鬼殺隊の人に会った



そして話を聞いて知った
あの偉い人は鬼だと

僕は行く宛が無かった


だから鬼殺隊に入ろうと思った

花の呼吸を取得した




僕は女顔である事を利用するように
女の格好をするようになった

元々可愛いものや綺麗なものは好きだった


そして幸いにも、声変わりしても
男特有の低い声にはならなかった






僕は13の時最終選別を受けた


その時に秋人と会った



周りの人が緊張している顔をしている中
秋人はただニコニコと笑っていた

僕は、それが作り笑いに近いものだとわかった


あの鬼がいつも浮かべていた笑顔に
似ていたからだ




その時は別に興味は持たなかった

けど、選別の最中___
秋人が鬼と戦ってるのを見つけた時


「理不尽なのはもう真っ平なんだよ!
素っ頚叩き落としてくれる!!」



あんなにヘラヘラと笑ってたアイツが
想像のつかない荒々さと口調で鬼と戦っていた

そしてその言葉に、胸を打たれた




__面白いじゃないか


僕は鬼に囲まれピンチになった秋人を助けた


それをきっかけに秋人とは仲良くなって
任務でも一緒になることが多かった

僕が男だって知った時の反応は
すごく面白かったなぁ





その過程で、秋人が僕の親友になった

互いが自分の半身のような存在になった

家族...そう呼べる存在だった






そして___Aさんと会った

初めて会ったのは任務で一緒になった時


僕はあの時__戦場で華麗に戦うAさんに
目を奪われた



僕は綺麗なものが好きだった


だから、Aさんの継子になりたいと思った

.→←閑話:洛東楓ノ噺



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設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され , 救済   
作品ジャンル:アニメ
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露亞(プロフ) - ありがとうこざいます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 無ければ私の好きに考えて書きます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 番外編という形でなら出せますよ!次の続編に入ってからになると思うので気長にお待ち下さい!何かこういう風に書いて欲しいとリクエストがあれば書いて頂ければ考慮して作ります! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 終わりのセラフのキャラクターを少しでいいので出してもらいたいな…なんて(( (2020年1月9日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - たぴ岡さん» 何回も読んで頂けるなんて嬉しいです!頑張りますね! (2020年1月4日 22時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来羅 | 作成日時:2019年12月29日 19時

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