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百七十一話:煉獄家4 ページ48

その後



千「お茶です、どうぞ」

炭「ああ...ありがとう
ごめんね本当にお父さん頭突いちゃって...
大丈夫だった?」

千「大丈夫だと思います、目を覚ましたら
お酒を買いに出かけて行ったので」

炭「そっか...」



千「ありがとうございます」

炭「えっ?」




千「すっきりしました
兄を悪く言われても僕は口答えすら
出来なかった」

『...』

今まで黙ってやり取りを見ていたAが
千寿郎の頭にぽんっと手を乗せた


千「...!」

『千寿郎は悪くないよ
親に口答えするってのはかなり勇気が
要るからね。まぁ、仮に喧嘩したとしても
家族なら幾らでもやり直せるよ』

千「ありがとう、ございます...」


炭「(少しだけ、悲しい匂いがする
そうか...Aさんは親と喧嘩する事もなく
家族を失ったんだもんな...
家族が、羨ましいんだろうな)
Aさん!」

『ん?』

炭「俺達もAさんの家族ですっ!
だからいつでも頼って下さい!」




するとAは一瞬面食らった様な顔をして
微笑む


『いつの間に感情の変化に鋭くなったんだか...
年上に気遣われるなんてね』

炭「これでも俺は長男ですからね!」

『子供は大人に守れてなさい』

炭「俺は子供じゃないです!!
いい加減俺を子供扱いするのは
やめてくれませんか!?」

『ふっ、はははっ』

炭「何で笑うんですか!?」



その様子を見て千寿郎は微笑む


千「仲がいいんですね」

『でしょ〜?』

炭「あ!話反らそうとしてる!」

『そう言えば炭治郎
ここに来た目的忘れてない?』

炭「あっ...」





しまったと言うような顔をして
一通りの事を千寿郎に話した炭治郎

すると千寿郎が一度席を外して
書物を持ってくる


千「これではないかと思うのですが...
炭治郎さんが知りたいことは書かれている
でしょうか」

炭「ありがとうございます」






そしてその書物を開く

すると__


『これは...』

炭「ずたずたで殆ど読めない...
元々こうだったのかな?」

千「いいえ...そんな筈はないです
“歴代炎柱の書”は大切に保管されているもの
ですから。恐らく父が破いたのだと思います
申し訳ありません」


炭「いいえ!千寿郎さんのせいではないです
どうか気になさらず」

千「わざわざ足を運んで頂いたのに
“ヒノカミ神楽”や父の言っていた“日の呼吸”
について結局何も...」


炭「大丈夫です自分がやるべきことは
わかっていますので
もっと鍛錬します」

百七十二話:煉獄家5→←百七十話:煉獄家3



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作品ジャンル:アニメ
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露亞(プロフ) - ありがとうこざいます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 無ければ私の好きに考えて書きます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 番外編という形でなら出せますよ!次の続編に入ってからになると思うので気長にお待ち下さい!何かこういう風に書いて欲しいとリクエストがあれば書いて頂ければ考慮して作ります! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 終わりのセラフのキャラクターを少しでいいので出してもらいたいな…なんて(( (2020年1月9日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - たぴ岡さん» 何回も読んで頂けるなんて嬉しいです!頑張りますね! (2020年1月4日 22時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来羅 | 作成日時:2019年12月29日 19時

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