百六十七話:失踪 ページ44
善逸side
無限列車での出来事から暫く経った
俺は落ち込んでる炭治郎の為に饅頭を持って
蝶屋敷の廊下を歩く
炭治郎でも落ち込んだり駄目かもしれないって
思っちゃうことあるんだな
そりゃそうだよな煉獄さんやAさんみたいな
鍛え抜かれた“音”がする人でさえ
あんな重傷負って...
Aさんは起きて今はもう何ともないみたい
だけど煉獄さんはまだ眠ったままだもんな
悲しいし取り乱すよな
伊之助だってギャン泣きだった
いっぱい悔しかったんだろうな
人間なんだからそんなパッパと
頭切り替えらんないよね
Aさんでさえ、煉獄さんの事を自分のせい
だって責めてたぐらいだもん
Aさんの声...聞こえたんだよな
聞いてる此方が泣きそうになったよ
どんな強そうな人だって苦しいことや
悲しいことがあるんだよな
だけどずーーーっと蹲ってたって仕方ないから
傷付いた心を叩いて叩いて立ち上がる
煉獄さんとAさんもきっとそういう
人だったはず、そういう音だった
強くて優しい音だった
俺は部屋に戻って言う
善「炭治郎!饅頭(無断で)貰ってきたから
食おうぜ!」
するとすごい勢いで女の子がぶつかってきた
「炭治郎さんがいませぇん!!」
蝶屋敷で働いている寺内きよだった
き「あーーーっ善逸さんごめんなさぁい!!」
善「いや全然大丈夫どしたの?」
き「焦点が大丈夫じゃないですぅ
ほんとにごめんなさい炭治郎さんどこにも
いなくって」
善「ハハハ大丈夫大丈夫」
き「炭治郎さん傷が治ってないのに鍛錬
なさっててしのぶさまもピキピキなさってて!
安静にって言われてるのに」
善「腹の傷かなり深かったんだよね?
それでどっか行っちゃったのアイツ!!
馬鹿なの?!」
『ねぇそれ本当?』
すると背後から静かに声が聞こえた
Aさんの声だ
その声は冷たく平淡なのに
少しだけ怒ってる音がした
振り向くとAさんはにっこり笑ってて__
『きよちゃん、今の話本当?
炭治郎が居なくなったって』
き「は、はい...何処を探しても居なくて」
『わかった、炭治郎の馬鹿は私が
連れ戻してやるから
全く、安静にしてろって言われたのに
何処行ったんだぁ?』
微笑みながら青筋を浮かべて踵を返して
一瞬で目の前から姿を消した
き「Aさんも安静にって言われてますよぅ
またしのぶさまに怒られますよ...」
善「えっ!?それじゃ炭治郎の事
言えないじゃん!」
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露亞(プロフ) - ありがとうこざいます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 無ければ私の好きに考えて書きます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 番外編という形でなら出せますよ!次の続編に入ってからになると思うので気長にお待ち下さい!何かこういう風に書いて欲しいとリクエストがあれば書いて頂ければ考慮して作ります! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 終わりのセラフのキャラクターを少しでいいので出してもらいたいな…なんて(( (2020年1月9日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - たぴ岡さん» 何回も読んで頂けるなんて嬉しいです!頑張りますね! (2020年1月4日 22時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2019年12月29日 19時