閑話:白樫秋人ノ噺 ページ5
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息抜きに継子2人の昔話でも書こうかな
興味ない人は読まなくても大丈夫よ〜
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俺は、所謂金持ちの名家に生まれた子供だった
長男だった
家の後継ぎとして期待され物心ついた時から
様々な教育を受けてきた
学問だけでなく剣術や弓道などの武術や
芸事も嗜んでいた
俺は学問より剣術が得意だった
けど両親はそれを快く思わなかった
武術にばかり秀でて野蛮だと
本当に理不尽だよな
俺は頑張って親の期待に答えようとした
だけなのに
それから親の期待は2つ下の弟に向けられた
俺は初めて心の底から失望というものを覚えた
長男だからって頑張らされて
期待は全て弟に向けられている__
俺は子供ながらに思った
理不尽だと
それでも暫くは親の機嫌を損なわないように
にこにこと笑う術を身に付けて笑っていた
今まで以上に勉強を頑張り教養を身に付けた
けど、俺に親の目が向くことはなかった
俺は遂に、それが気に食わなくてわざとグレた
今まで毎日頑張って続けた勉強や鍛練を放棄した
そして遊んだんだ
そうしたら今までの苦しみから解放された
気分になった
楽しかった
けどその代償は大きかった
遂に親から勘当され
家から出ていくようにと
ある日言われた
不思議と悲しくはなかった
むしろ「ああ、やっとか」と思ったぐらいだ
俺は大人しく荷物をまとめに部屋に行った
そして事件は起こったんだ
その日の夜
俺が部屋で荷物をまとめてると
大きな物音が聞こえた
そして使用人の悲鳴__
強盗でも入ったのかと思い
木刀を持って廊下に出て悲鳴のした方へ向かう
そして見えたのは__
血の海だった
その真ん中で人間とは言えない何かが
使用人と__
秋「冬也...?」
弟を、喰っていた__
見るからに分かる
死んでいると
あれだけ親に期待されていた優秀な弟が
死んでいた
あっさり殺された
他の場所からも悲鳴が聞こえる
他にも人間じゃない化け物がいるのだ
逃げなければ
頭ではそう理解しているのに
体は震えて上手く動けなかった
それでも必死に足を動かして走った
すると父親が居た
ひどく怯え、慌てた顔をしていた
父親は俺を見た途端に助けてくれと
すがり付いてきた
俺は心底親に失望した
親に対する思いや気持ちがすっかり冷めきった
あぁ、家族なんて
血の繋がりだけの薄っぺらいものなんだな
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露亞(プロフ) - ありがとうこざいます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 無ければ私の好きに考えて書きます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 番外編という形でなら出せますよ!次の続編に入ってからになると思うので気長にお待ち下さい!何かこういう風に書いて欲しいとリクエストがあれば書いて頂ければ考慮して作ります! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 終わりのセラフのキャラクターを少しでいいので出してもらいたいな…なんて(( (2020年1月9日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - たぴ岡さん» 何回も読んで頂けるなんて嬉しいです!頑張りますね! (2020年1月4日 22時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2019年12月29日 19時