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百六十三話:見舞い3 ページ39

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Aが続ける

『杏寿郎は蜜璃の元師範でしょ?
なのに守れなかった
蜜璃にもこんな思いをさせて__』


そこで蜜璃が遮って言う

甘「もう!Aちゃんはさっきから
そればっかり!!守れなかった守れなかったって
ば、馬鹿じゃないのっ!?」


蜜璃が普通使わないような「馬鹿」という言葉に
少しだけ驚くA



甘「本当なら死んでいたかもしれない
煉獄さんをAちゃんは助けたの!
それで守ったって事にならないの!?
Aちゃんは一人で抱え込みすぎなの!!
少しぐらい私に相談してくれてもいいでしょ?

私、自分を大切にしないAちゃんには
キュンキュンしないわ!!」



『...錆兎達と言い蜜璃と言い...
なんでそんな事言うのかな?
理解出来ないんだけど』

甘「〜っ!もう!Aちゃんの鈍感!!
馬鹿馬鹿馬鹿ぁーー!!」

『ど、鈍感?!』



泣きながら声を上げる蜜璃


甘「みんなAちゃんを心配してるの!
大事に思ってるの!
Aちゃんが傷付く度に...
すごく胸が痛くなるのよ!?」

『...』

甘「うわぁぁぁぁぁぁん!」




遂に大泣きしてAに抱き付きながら
泣く蜜璃


暫くすると泣き疲れたのか
Aの膝を枕にして眠ってしまった





『大事に思ってる、か...』


胸が痛い

よくわからない感情に翻弄される




すると部屋の扉が開く
友人の一人である小芭内が居た


伊黒「...Aか
甘露寺が泣いている声が聞こえたから
誰かに泣かされているのかと思って見に来た
Aじゃなければ今頃木っ端微塵に
切り刻んでいた所だ」

『ふぅん』


伊黒「...自己犠牲が悪いとは言わない
だが無茶だけはするな」

『小芭内がそれ言うんだ?』

伊黒「...」



小芭内が僅かに顔をしかめる

『ごめん、八つ当たりした
けどお互い死に急いでるような所あるよね』

伊黒「お前程じゃない」

『あはは...』




すると踵を返して立ち去ろうとする


伊黒「お前らが無事で良かった
煉獄の事はお前が気負う事じゃない」

そう言って姿を消す




自分のせいにするなって言われてもな...

じゃあ誰のせいにすればいい?
鬼のせいにする?


そもそも私が油断して飛ばされたから
杏寿郎が戦うことになったんだ
それで深手を負った

それは事実なんだ






けど____


私は泣き疲れて眠っている蜜璃に目をやり
その頭を優しく撫でる


『蜜璃を泣かせる様な事したのは
悪かったな』




そんな、言い訳がましい事を言ってみた

オチ決定!→←百六十二話:見舞い2



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作品ジャンル:アニメ
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露亞(プロフ) - ありがとうこざいます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 無ければ私の好きに考えて書きます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 番外編という形でなら出せますよ!次の続編に入ってからになると思うので気長にお待ち下さい!何かこういう風に書いて欲しいとリクエストがあれば書いて頂ければ考慮して作ります! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 終わりのセラフのキャラクターを少しでいいので出してもらいたいな…なんて(( (2020年1月9日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - たぴ岡さん» 何回も読んで頂けるなんて嬉しいです!頑張りますね! (2020年1月4日 22時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来羅 | 作成日時:2019年12月29日 19時

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