百六十二話:見舞い2 ページ38
蜜璃side
Aちゃん、私聞いたのよ?
煉獄さんを庇って攻撃を受けて
重傷を負ったこと
その攻撃が煉獄さんに当たっていれば死んでいた
Aちゃんが代わりにそれを受けた
鬼の腕が...鳩尾を貫いたんでしょう?
Aちゃんじゃなきゃ、死んでいたのよ?
いくら仲間を守ったとしても
カッコよかったとしても
自己犠牲なんて...全然キュンとしない
私は、Aちゃんが死ななくて本当に良かった
って思っているの
勿論他の皆も同じよ
けど、いつか突然Aちゃんが
死んじゃうんじゃないかってすごく心配になるの
Aちゃんは、煉獄さんを守ったんだから
そんなに思い詰める必要ないの...
煉獄さんと同じくらいAちゃんの存在も
大きいのよ
Aちゃんが自分を責めて泣いてる姿を
見るとすごく胸が痛いの
お願い、自分を大切にして
すごく...痛かったでしょ?
どんな怪我を負っても痛いのよ
それはAちゃんも一緒なの
なのにAちゃんはすぐ人の為に傷付く
この前の会議でも今回の戦いでも...
私、一度注意した事があるの
そうしたら...
『痛みには慣れてる』って__
あのねAちゃん、痛みなんて慣れるものじゃ
ないのよ?
いくら治るからってそれを違う事に使っちゃ駄目
誰も...Aちゃんに償わせようとなんて
しないの
だからそんな事言わないで___
私が部屋に入って名前呼ぶと
『ごめんね邪魔しちゃって』
そう言って目も合わせずに
横を通り過ぎてしまう
いつもならすごく優しく、嬉しそうに微笑んで
私の名前を呼んでくれるのに...
私はAちゃんの手を掴んだ
そこで今日初めて、Aちゃんが
目を合わせてくれた
その綺麗な青い瞳は暗く、光がない
友達として、放っておけないわ
甘「Aちゃん...お話、しましょう?」
私、ちゃんと笑えてたかしら?
.
Aside
蜜璃が話をしようと言った
そして私が休ませて貰っている部屋に行く
すると蜜璃が言う
ちょっとだけ申し訳なさそうな顔をして
甘「あのね、さっきAちゃんが
言ってた事私...盗み聞きしちゃったの!」
『...聞いてたんだ』
甘「うん、けど盗み聞きして良かったわ!
まさかAちゃんがあんな事
言ってるなんて!」
『事実だよ
実際、蜜璃にも申し訳ないと思ってる』
甘「え?」
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露亞(プロフ) - ありがとうこざいます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 無ければ私の好きに考えて書きます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 番外編という形でなら出せますよ!次の続編に入ってからになると思うので気長にお待ち下さい!何かこういう風に書いて欲しいとリクエストがあれば書いて頂ければ考慮して作ります! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 終わりのセラフのキャラクターを少しでいいので出してもらいたいな…なんて(( (2020年1月9日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - たぴ岡さん» 何回も読んで頂けるなんて嬉しいです!頑張りますね! (2020年1月4日 22時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2019年12月29日 19時