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百五十五話:猗窩座7 ページ30

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夜が明けて朝日が差す

それによってAの鳩尾を貫いたままの
猗窩座の腕が消失する



Aの体は華奢だった
故にその傷は大きい


その傷が塞がらない

回復が遅い



煉「何故だ!何故回復しないっ!!」

『杏寿郎、あんま...叫んじゃ、駄目だよ
傷に響く』

煉「そんな事を言ってる場合ではないだろう!
俺の心配などしなくていい!!」

炭「Aさん!!Aさんっ!!」







Aの傷の治りが遅い原因___

それは刀を、鬼呪装備を手放してしまったから



鬼呪装備は手放したぐらいでは
鬼の呪いから解放されたりはしない

だが、体から離れればその能力は
著しく減退する

鬼が混じっているせいで人間よりは強いが
急所を貫かれてその修復を出来る程の力はない
明らかに弱体化してしまっている




呼吸でなんとか現状を維持している状態だ


Aは刀が飛んでいった方へ手を伸ばして言う

『来いッ終命ノ夜...!!』



鳩尾を貫かれ、上手く力が入らないが
出来る限りの力を込めて鬼を呼ぶ


すると主人の元へ戻ってくるかの様に
Aの元へ刀が飛んでくる

吸い込まれるようにAの手中に収まる



刀が、鬼が戻ってきた瞬間力が戻る

傷の修復が始まる




すっかり安心したAは杏寿郎に
抱えられながらぼんやりする


杏寿郎が体を支えてくれる
炭治郎と伊之助が泣きながら、オロオロしながら
手を握ってくれる

それで体温を感じる
生きている証拠だ
それが一番わかりやすかった
それに安心する





『(良かった...守り、きれたよね?
皆生きてる、私も生きてる
けど油断したな...ごめん
もう少し私がちゃんとしてれば...

...まずい、血流しすぎて意識が___)』



そしてAは目を閉じて意識を失った

「A!!」と慌てる様に叫ぶ声を
微睡む意識の中で感じる


意識を失った事によりAの体は
すっかり力が抜けてしまう





頭に付けていた簪が、朝日を反射させながら
地面に落ちた

作者から アンケートについて→←百五十四話:猗窩座6



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設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され , 救済   
作品ジャンル:アニメ
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露亞(プロフ) - ありがとうこざいます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 無ければ私の好きに考えて書きます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» 番外編という形でなら出せますよ!次の続編に入ってからになると思うので気長にお待ち下さい!何かこういう風に書いて欲しいとリクエストがあれば書いて頂ければ考慮して作ります! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 終わりのセラフのキャラクターを少しでいいので出してもらいたいな…なんて(( (2020年1月9日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - たぴ岡さん» 何回も読んで頂けるなんて嬉しいです!頑張りますね! (2020年1月4日 22時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来羅 | 作成日時:2019年12月29日 19時

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