【鬼滅の刃】鬼を以て鬼を制す 参

百四話:協力者3 ページ12

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珠「鬼呪...ですか
聞いたことがありませんね」



『使ってるのが私だけですからね
その気になれば鬼呪を感染させて
私と同じような人間を増やす事も
出来るかもしれませんが＿＿＿
リスクが高いから“そう簡単には”しません


それに、この力は武器に封じた鬼を使役して
使うもの＿＿
この武器に封じられた鬼はとにかく欲望を好む
心に住まわせ、欲望を喰わせると
大きな力を得る

そして、不死には程遠いですが
鬼呪を使えば、損傷した脳や内臓も修復
しますし、折れた頚も元通りになります


鬼舞辻を含めた鬼とは＿＿＿全く別の鬼です』



珠「私達とは違う鬼＿＿
にわかには信じられませんが
実際にAさんが生きている事が
何よりの証拠ですね

Aさん、貴女の血を提供して
頂けませんか？」



珠世さんが注射器を取り出す


『血を？』

珠「はい
鬼を人間に戻す薬の開発に繋げたいのです」

『人間に戻す薬...
と言うと、禰豆子も？』

珠「はい、薬が出来れば
人間に戻すことが出来るかと」


『...わかりました
ですが、管理には気を付けて下さいね
微量でも、破壊と殺戮を求める鬼に
なるかもしれませんから』

珠「...そうですか、わかりました
では、右腕を出してください」

『はい』




針が血管に刺さり、血が抜き取られる


『...』

炭(あ、怖がってる匂いがする
注射苦手なのかな...)


『...』






ここで大正コソコソ噂話！！



Aは注射や採血が苦手らしいよ！


血管に針刺されるんだよ？怖くない！？
って言ってるのをよく蝶屋敷で目撃される

震えそうになるのをなんとか我慢するが
どうしても力が入るので苦手なのがバレバレ





珠「ありがとうございます
終わりましたよ」

『...はい』


珠「ふふ、苦手でしたか？」

『うっ...』





見事にバレていた


すると、炭治郎に抱き付いていた禰豆子が
炭治郎から離れて、珠世さんに抱き付く

抱き付きながら側に居る愈史郎の頭を撫でる


『(愈史郎さん、すごい顔になってる...)』

珠「先程から禰豆子さんがこのような状態
なのですが...大丈夫でしょうか？」


炭「大丈夫です、多分二人の事を家族の誰か
だと思っているんです」

珠「家族...しかし禰豆子さんのかかっている
暗示は人間が家族に見えるものでは？
私達は鬼ですが＿＿」


炭「でも禰豆子は人間だと判断しています
だから守ろうとした
俺、禰豆子に暗示かかってるの嫌だったけど
本人の意志があるみたいで良かっ...」

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