二十九話:戦闘 ページ32
Aside
任務地に着いたのは
もう日が落ちた頃だった
私は村に入る
すると、辺りにキラキラと月明かりを反射して
光るものが空中に沢山浮かんでいた
近づいて見てみると
それは___
『水?』
降ってきた雨が
まるで、時間が止まっているかの様に
その場で静止して空中に固定されている
端から見れば綺麗で幻想的な光景だが___
これも鬼の血鬼術か
大方、時間を操るか、水を操る類いの
血鬼術だろう
村を歩いて鬼や人を探す
___全く人の気配がしない
あるのは___鬼の気配だけ
鬼の気配を察知する
私は鬼呪を巡らせて感覚を研ぎ澄ませる
14...いや、17か
何処から来るのかがわかる
そして数もわかる
結構多いな
けど___
私は心の中で鬼の名前を呼び
刀を具現化させる
力をよこせ、終命ノ夜
刀を構えるのと同時に
鬼呪によって力が供給される
「おい!鬼狩りが居たぞ」
「また来たのか、食ってやるか!」
「鬼狩りなんてさっさと食べちゃいましょう」
鬼が姿を現した
だが動じない、冷静に攻撃を見極め刀を振るう
いつも通り、殺すだけだ___
視界に、間合いに入ってきた奴から順番に
首を切っていく
地面を強く蹴り、別の鬼へと距離を詰める
鬼が驚きの表情で此方を見る
だが気にしない、一太刀で3体を倒した
周りの、他の鬼が何かを言おうとするが
全員、その前に首を切られ体が消えていく
崩れかけてる体を土台にして上に飛ぶ
土台にして蹴った鬼の体が地面を跳ねる
残っているのは屋根にいる奴らだけだ
鬼達が、まるでバケモノを見る様な
怯えた顔をして此方を見る
ふわりと屋根に下りて
同じ要領で鬼の首を、舞を舞うかのように
華麗に切っていく
逃げようとして屋根から下りた鬼に
羽織に仕込んでいた短刀を投げる
すると、短刀は鬼の体を貫通し
鬼は成す術もなくそのまま地面に縫い付けられた
その鬼の首を切って戦いは終わった
1分にも満たない僅かな時間で
攻撃も血鬼術も使う暇もなく
その場に居た鬼達は全員Aに首を切られた
だが___
『消えない』
月明かりを反射してキラキラと光る
空中に
まだ大元が居る
探さないと___
するとふっと影が差す
それに気付き、見上げると___
何もない空中に立っている鬼が1人___
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ぴーふふる - すみません💦今いましたね! (2022年10月12日 14時) (レス) @page10 id: 97d1a84e27 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーふふる - 真菰ちゃんは!? (2022年10月12日 14時) (レス) @page9 id: 97d1a84e27 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ - 終命ノ夜ってなんで読むんですか? (2020年5月30日 13時) (レス) id: 9ee991fc40 (このIDを非表示/違反報告)
スモークサーモン - ぱすてーる@YouTube部 所属さん» 17話やるせないであってますよ 許せないだと、何が許せないになるんですか? (2020年4月26日 20時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
あーるぐれい。(プロフ) - とても面白い作品ですね!でも1つ訂正が…。四十一話の「役不足」と言う言葉ですが、その仕事・役割が自分の力量に足りないという意味なので、この場合は「力不足」(その仕事・役割に対して自分の力量が足りない)と言う方が正解です!細かくてすみません…。 (2020年3月18日 0時) (レス) id: 86f01c478d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2019年10月27日 1時