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十話:守る ページ13

錆兎side




Aは泣きながら「ありがとう」と繰り返した

泣いているAに俺達は優しく手を握ったり
頭を撫でたり、背中をさすったりした



そして、暫くすると泣き疲れてしまったのか
人の体温に安心したのか寝てしまった

すると鱗滝さんが寝ているAを
布団に寝かせて優しく頭を撫でた




鱗「...この子は今まで沢山つらい思いを
してきたのだな」

錆「...」




俺はAが先程言っていた事を思い出す

Aが言っていた事は驚くものばかりだった


刀の事や使う上での危険を説明していた時
ただ淡々と冷静に話していたAは
俺達と同い年とは思えないぐらい
落ち着いた、大人びていた雰囲気だった



そして、Aはその後今までの事を少し話した

“自分の実力不足で大切な人を失った”と


その時の声には後悔の色が浮かんでいた




俺は思った

どうしてAがこんな思いをしなければ
ならないのか___と



Aは優しい
たった数日、一緒に居ただけだがそう思った

家族などが死んだのは自分のせいだと
自分を責める姿に心が痛んだ

それはきっと鱗滝さんや義勇と真菰も一緒だろう



その後、Aは泣きながら俺達に
「みんなの家族になっていいの?」と聞いた

それだけで、Aは家族を求めていて
家族に対する思いや気持ちが強いのだとわかった





俺達がAの居場所に、帰る場所になろう

そう思った



俺は義勇と真菰の側に行き、言う


錆「義勇、真菰
俺達でAを支えていこうな」

義「うん」
真「勿論だよ」









家族になって
命を助けて貰ったお礼を少しずつしていこう




Aがこれから悲しい思いをしないように

守るために



強くなろう






俺はそう決心した








思っている事は義勇と真菰も同じなのか


俺が鍛練をしようと木刀を持ったら
2人もいつの間にか木刀を準備していた

それを見て互いに笑いながら


鍛練をするために外に出た

十一話:大切な人→←九話:家族と居場所



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設定タグ:鬼滅の刃 , 終わりのセラフ , 救済   
作品ジャンル:アニメ
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ぴーふふる - すみません💦今いましたね! (2022年10月12日 14時) (レス) @page10 id: 97d1a84e27 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーふふる - 真菰ちゃんは!? (2022年10月12日 14時) (レス) @page9 id: 97d1a84e27 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ - 終命ノ夜ってなんで読むんですか? (2020年5月30日 13時) (レス) id: 9ee991fc40 (このIDを非表示/違反報告)
スモークサーモン - ぱすてーる@YouTube部 所属さん» 17話やるせないであってますよ 許せないだと、何が許せないになるんですか? (2020年4月26日 20時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
あーるぐれい。(プロフ) - とても面白い作品ですね!でも1つ訂正が…。四十一話の「役不足」と言う言葉ですが、その仕事・役割が自分の力量に足りないという意味なので、この場合は「力不足」(その仕事・役割に対して自分の力量が足りない)と言う方が正解です!細かくてすみません…。 (2020年3月18日 0時) (レス) id: 86f01c478d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来羅 | 作成日時:2019年10月27日 1時

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