東卍の白豹Part5

232話:姉と妹2 ページ31

.



エマ「雪ネェがね
本当にウチのお姉ちゃんになるんだなぁって考えたら
すごく嬉しくて幸せだなぁって思ったの
雪ネェが真兄のお嫁さんになったら
佐野になるでしょ？」


『...まだ結婚とか決めてないよ
気ィ早すぎだよ、お馬鹿さん
そりゃ...プロポーズ紛いなコト言われてきたケド...』



突拍子もない話に、何とも言えない感覚になり
照れくさそうに返す雪

するとエマが追い打ちをかけた





エマ「真兄いつも雪ネェの事話す時
「オレの嫁」って言ってるし、「いつ式挙げるかな」とか
「指輪は何処のやつがいいか」とか「家はどうすっかな」とか
将来の事いっぱい話してるのに！？
雪ネェと話してなかったの？真兄の馬鹿！」


『はぁっ！？...妹相手に惚気けまくンなよっ
全部筒抜けじゃねェかよ！真一郎の馬鹿！！
まさかおじいちゃんにまで話してないよナ！？』



真一郎に対して軽く悪態をついてそう言う、雪
それを見てエマはまた優しく笑った





エマ(もう、真兄のこと大好き過ぎなのバレバレだよ...
ウチと同じ、恋するただの女の子に戻っちゃうんだから

私の大好きなお姉ちゃん
白くて、美人で、カッコいいお姉ちゃん
きっと、真っ白なウエディングドレス着たら
もっと綺麗なんだろうなぁ...
雪ネェに絶対ドレス着せてよね、真兄)










.












そんなこんなで恋バナをしながら武蔵神社へ着いた雪達

着いた途端に隊員から「お疲れ様です！！」と言われて
『おー、お疲れ』と軽く返してマイキー達の元へ向かった


雪達が到着したのに気付いたマイキーが笑いながら言った




万次郎「遅かったなーユキ
東卍の中じゃオレの次にドラテク凄くて
ワカと同じく“公道の白豹”って呼ばれてんのに
エマとか女子供乗せてっとスゲー大人しいよな」

『自分1人で暴走すンのは別にいいケド
大事な妹を危険に晒すワケにはいかないからネ
爪も牙も隠すっての
ってかマイキーの次って...』


万次郎「事実だろー？
オレ、シンイチローによる英才教育受けてきたからな！」

『私だって兄さんから英才教育受けてきたワ
まぁ...未だに兄さんを越えられてないケド』

　

龍宮寺「そういや顔マシになったな？」

『うっせぇナ...』






雪はバツが悪そうに目をそらして髪をいじった

すると、見覚えのある男女を視界に捉えた



『ん？タケミチとエマちゃん？』




ちなみにこの後、一波乱あるのを
雪はまだ知らない

233話:いくじなし君→←231話:姉と妹

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す