213話:ある朝の幸せ ページ22
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ふと、暑苦しさを感じて、雪は苦しげに唸ると
目を開けた
寝起きでまだぼんやりとしていても
今自分をこれでもかと抱き締めて寝息を立てているのが
最愛の人だとわかる
雪はとにかく暑いのが苦手だった
朝はいえ、もう夏だからそれなりに暑い
クーラーも止まってて部屋に熱が籠もっていて
何処にも逃げ場がない事に顔を顰めた雪
未だにスヤスヤ眠っている真一郎の肩を押した
『ぅ"っ...しんいちろ、はなして...あつい...っ』
真一郎「ん"〜？...あ？雪...？」
『ねぇ、あついからはなして...』
真一郎「嫌だ、離れねぇ」
『...暑いンだってば』
真一郎「ちょっと待てクーラー付けっから
まだくっ付いてよーぜ？」
真一郎は身体を起こすと、ベッドの近くに落ちてた
クーラーのリモコンを取ってクーラーを付けた
それから、雪と向き合うと頭を撫で始めて
優しく笑った
それはもう、心の底から幸せで堪らないと言わんばかりに
『どうしたの？そんな笑って』
真一郎「いや...オレって幸せだなぁーって思っただけ」
『幸せ...？』
真一郎「...こうして朝起きた時、すぐ側に雪が居るの
すげぇ幸せだなって思ってさ」
『...私も』
真一郎「ん？」
『私も幸せ、真一郎が側に居て...』
互いの返答に、キュウッと甘く胸が締め付けられて
2人して顔を寄せ合って幸せそうに微笑む
クーラーが効いてきて涼しさを感じ
どちらからともなく、寄り添って抱き締め合う
先程までは熱く感じた体温が、今は丁度良くて
そして、素肌同士が触れ合う感覚が心地良くて目を細める
真一郎「なぁ雪、今日は店休みなんだよ」
『そうだね？』
真一郎「起きたばっかだけど二度寝しねぇ？
もーちょい雪を独り占めさせて」
その言葉に、雪は嬉しそうに目を細めて微笑む
今の真一郎は、兄でも総長でもない
自分にしか見せない素の真一郎だったから
普段、甘える立場になれない真一郎が
こうして甘えてくれるのが、雪は堪らなく好きだった
『...ふふ、いいよ
真一郎はいつも頑張ってるンだから
こういう時ぐらい遠慮せずに甘えて？』
そう言うと、お互いに「愛してる」と言い合って
心地良い微睡みに落ちていった
雪は思う
何気ないこういう日常が...凄く身に染みる
あぁ...幸せってこうやって増えていくンだ＿＿＿＿
可笑しくなってしまう様な幸せに浸りながら
雪は目を閉じた
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来羅(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» つよつよな夢主を書きたかった、そして次は遂にあのシーンです！ (5月29日 19時) (
レス) @page44 id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 来羅さん» 夢主強い……そして、マイキーとはーのターンって事は……あの場面になる… (5月29日 17時) (レス) @page44 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 来羅さん» ってことは…原作どうりのマイキーvsドラケンになるってこと… (5月28日 16時) (レス) id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» 今後の展開の都合上、残念ながらパーとは2年間会えなくなっちゃいます... (5月28日 14時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 夢主、ながまさをあおった…この場面、はーがながまさを刺す場面じゃん…どうやってとめるかな… (5月28日 8時) (レス) @page41 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2023年4月30日 20時
