194話:ヒーローとの出会い3 ページ3
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『首に痛みはないか』『口の中無事か』とか
他に怪我してる所がないか聞かれて、それに答えてる内に
手当ては終わっていた
武道「手当てしてくれてありがとうございます...」
余った道具とかをレジ袋に戻しながら雪は言う
『ちなみに私も今、不良やってンだよ』
武道「えっ!?貴方みたいな美人がですか!?」
『ふっ、美人って...美人が不良やっちゃ駄目なの?』
武道「い、いや...そういう事じゃないですけど
意外すぎて...」
『そンなに意外か?
ってかオマエも不良だろ
そういや気になってたンだケド
流石に怪我作り過ぎじゃねェの?何があった?』
武道「!!」
何も言ってないのに
全て見透かされているような感覚になった
そこから武道は今日あった事を話し出した
その中で雪がある言葉に反応した
『なるほどね...そういうコトか』
武道「知ってるんですか!?」
『最近気になってたンだよ
喧嘩賭博とか下らない___
そういうの平気でやる奴が居るから余計に不良の見方
厳しくなってくるンだよ』
武道「下らない...
ははっ...オレも真正面から言ってやりたい台詞っすね」
『言わないの?』
武道「オレみたいなダメで弱くてドレイみたいな奴が
何言っても無駄ですし、そんな度胸ねぇっすよ」
『____』
自嘲的に笑う武道に、雪はデコピンを喰らわせた
そして言う
武道「痛ッ!?」
『私みたいな奴に言われても響かないと思うケドね
最初っから負けるって諦めてたら何も出来ねェよ?
勝てる勝てないじゃねェンだよ
そのクズ野郎に一矢報いてみろ、世界変わるぜ?』
武道(や、ヤベェ...女の人なのにめっちゃカッケェ!!)
雪は続けて言った
『オマエ、見るからに弱そうだケド
このまま弱いままか、強くなるかは自分次第だからナ?
最初っから強い奴なンて居ないンだよ
その弱い奴が自分に負けずに戦い続けた結果
強い奴になってくンだよ
最初っから無理だって諦めてンなよ』
武道「自分に負けない...」
すると雪は手当て道具を武道に渡して去ろうとする
『ソレ、やるよ
私そろそろ帰るから』
武道「え!?いいですよ!?」
『うるせェ、大人しく貰っとけ
じゃあな』
武道を気にせずに手をヒラヒラと振る雪
そこで武道が言った
武道「なんでオレを手当てしてくれたんですか!?」
すると雪は振り返って言った
『ふっ、気まぐれ』
これがヒーローと雪との出会いだった
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来羅(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» つよつよな夢主を書きたかった、そして次は遂にあのシーンです! (5月29日 19時) (レス) @page44 id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 来羅さん» 夢主強い……そして、マイキーとはーのターンって事は……あの場面になる… (5月29日 17時) (レス) @page44 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 来羅さん» ってことは…原作どうりのマイキーvsドラケンになるってこと… (5月28日 16時) (レス) id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» 今後の展開の都合上、残念ながらパーとは2年間会えなくなっちゃいます... (5月28日 14時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 夢主、ながまさをあおった…この場面、はーがながまさを刺す場面じゃん…どうやってとめるかな… (5月28日 8時) (レス) @page41 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2023年4月30日 20時