東卍の白豹Part5

203話:似てる ページ12

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その後、ヒナと別れて雪達は武道を連れて
自転車で移動していた



龍宮寺「...で、どうしてユキがオレの後ろ乗ってんだ」

『マイキーが先にタケミチのとこ行ったンだもん
まさか私1人だけ徒歩で移動しろとか言うのか？
私はそんな子に育てた覚えはないぞ！
あ、それとも特別な人しか乗せたくないとか＿＿＿』

龍宮寺「バイクならまだしもチャリはノーカンだろ
つーかユキに育てられた記憶ねぇし
オレが心配してんのは真一郎君にバレた時だよ
ユキ絡みの真一郎君はまじで怖ぇからな...
あの目で睨まれたくねぇんだよ」

『...あぁ、理解した』



一気に声のトーンが下がって、声量も小さくなった雪


龍宮寺「急に大人しくなったな？」

『あ"ー...真一郎怒ると後が怖いからナ...
この前も＿＿＿いや、何でもない』

龍宮寺「あ？」



『口が滑った...
ホント何でもないから気にすンなって...
もし気になるなら、察しろ
捕まったら最低1〜2日は離して貰えないから
何回か集会行けなかったコトあっただろ』

龍宮寺「...ユキが集会行けねぇって電話してくんの
決まって真一郎君だもんな、察したわ」

『近い内また捕まりそうだワ
店に行ったの3日前で止まってる』

龍宮寺「いい加減学習しろよ...」




すると、前に居たマイキーが言う


万次郎「ケンチン達何話してんのー？」

龍宮寺「マイキーの兄貴が怖ぇって話」

万次郎「シンイチローが？」

『あの黒い龍には敵わないって話だよ、弟よ』

万次郎「誰が弟だ！！」

『私が真一郎に嫁げば佐野になるからネ』

万次郎「げっ...」

『何が“げっ”だ』





後ろの3人が繰り広げる会話に武道は苦笑していた



武道「全く話に入れない疎外感...
そういえば、なんでオレの事なんか気に入ったんスか？」

万次郎「くっだらねー質問」

武道「スミマセン...」



万次郎「オレ、10コ上の兄貴がいてさ
大人だし、流石にもう不良引退したけどね」

武道「！」


万次郎「無鉄砲な人でさ
自分より全っ然強ぇ奴にも平気で喧嘩挑んじゃうの」

武道「へー、かっけぇ人なんですね！」

『...』





万次郎「タケミっち兄貴に似てる」

武道「へ！？そんなかっこよくねぇっスよ！！
どこをどう見たら！」

万次郎「確かにタケミっちみたくダサくはねーな」

武道「それはヒドいっス」



『ふふっ、でもダサいリーゼントとかは
ホントそっくりだよ』

武道「またダサいって言われた！？」


『でも、そのダサさも良いンだよナ』

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