東卍の白豹Part5

192話:ヒーローとの出会い ページ1

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10代目黒龍が誕生して時は経ち、2005年


黒龍は洗礼され蘇ってすっかり大きなチームとなった
金が動くチームになっていたが
それもチームならではの強みで、在り方だと考えていたので
雪は特に何も言わなかった
暴力を売ってるとは言え
8代目9代目のような犯罪組織ではなかったので
まぁいいだろうと傍観していた



東卍は以前よりも勢力が拡大していった
今では総勢100人を超える大きなチームになっていた

最近は東卍を狙ってくるチームが出てきて
喧嘩三昧の日々だ






7/6

夏に入って、夜になっても暑さが残る中
雪は外を歩いていた


買い物の帰りだった
最近隊員達が喧嘩でよく怪我を作るから
包帯やら消毒液やらその他諸々、怪我の処置に使える物の
買い出しに行っていた

ちなみに雪は余っ程のことがない限り
怪我は負わないので、買っても自分に使わない事が殆どだった





ふと、夜風が吹いて白い髪が靡いた

『夜になっても暑...暑いの苦手なンだケド』


なんて呟く




雪も今では高校2年生になり、今年で17になる

すっかり大人びて、目を引く程の美人になっていた
体付きもだいぶ大人に近付いてきたが
胸だけは相変わらず小さいままだった
Cから変わってない(B寄り)


ふと、自分の胸を見て思う



『真一郎が抱いてくれないから小さいままなンだよナ...
揉まれても大きくなンないし豊胸手術でもするか
あ、でも駄目だ兄さんに理由説明すンの面倒だし
結局、動く時邪魔になるンだよナ、大き過ぎると』




ちなみに真一郎との関係は良好だ


けれど「高卒まで抱かない」と言われて
手を出されていない事に不満を持っていた

まぁ、出されている事には出されているが
一線は超えてないという、何とも言えない状態だった
幾ら誘っても煽っても最後まではシて貰えず
お預け状態を喰らって、連敗しまくっている




『はぁ...高卒までお預けとか長過ぎでしょ
あと1年半以上あるンだケド？
寝込みでも襲ってやるか＿＿＿』






ブツブツと呟いていると、向こうから歩いて来た人と
肩がぶつかった



その人物に視線を移せば
明らかに「ボコられてきました」と言わんばかりに
体中ボロボロで涙目だった

シャツにも血が付いていて、相当酷く甚振られたのだと
一目でわかった



開襟にボンタン、金髪にしてるのを見て
『コイツ不良だナ』と思った






ふと、その不良と目が合った


するとそいつは「ひょえっ！？」と情けない声を上げた

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