東卍の白豹

13話:電話 ページ14

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場所はS.S MOTORSに変わる


真一郎の所に武臣、ワカ、ベンケイが遊びに来ていた




時計を見たベンケイが言う


慶三「遅いなユキ」





雪は学校が終われば高確率で真一郎の所に顔を出すから
ここで帰りを待っていた

ワカは携帯をいじりながら言う




若狭「さっきから電話してンのに出ねぇし
ったく、最近喧嘩ばっかして電話しても気づかねェんだよ」

真一郎「そういやこの前、万次郎と“罰漢”潰したらしいな
白豹の名前上がってたぞ」

武臣「黒龍(ウチ)の末っ子はヤンチャに育ったなぁ」




若狭「その黒龍(ウチ)の末っ子って呼び方やめろ
雪はオレだけの妹だ」

慶三「そろそろ妹離れしろよ」

若狭「雪にはオレが必要なんだから離れねぇよ
オレも雪が必要だし」

武臣「ワカって案外重いよな」

若狭「うるせぇな」






なんて話していたその時


ワカの着けていたネックレスが
ブツンッ＿＿とチェーンが切れてその場に落ちた



若狭「あ？なんで何もしてねェのに切れたの」

慶三「それってユキがワカの誕生日にあげた
ネックレスか...劣化してたんじゃねぇか？」

若狭「3年間ほんとんど着けっぱなしだったからな...
大事にしてたんだケド＿＿＿雪」






なんとも言えない空気になった所でワカの携帯が鳴った


ワカは雪かと思ったが、見覚えのない番号に
眉を顰める



けど、さっきからなんだか落ち着かずソワソワして
何か良くない事が起きる気がした




普段なら知らない電話には出ないが
中々切れない電話に出る





ワカは最初訝しげな顔をしていた

けれど、その表情が目に見えるほど大きく変わった



そんなワカの様子に3人が只事ではないとわかった







ワカは、電話の向こうから聞こえる言葉に衝撃を受け
目を見開いた
すぐに理解が出来ない程に一瞬、思考が停止した


それから言葉を理解すると
みるみる血の気が引いていって真っ青になると
ヒュッと喉が鳴る
手の力が抜けていって携帯が床に落ちた



ワカは呆然としながらふらついた

真一郎はワカを支えて聞く





真一郎「どうしたワカ！！」



ワカの口から伝えられたのは衝撃的な内容だった




若狭「...雪が、雪が...意識、不明の重体で
運ばれたって...真ちゃ、オレ、どうしようっ
雪がいなくなったらオレ...ｯ」





ワカの言葉に3人は目を見開いた


ワカはそれを言ってから一気に息が不規則になって
過呼吸になりかけていた

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