東卍の白豹Part2

57話:東卍結成 ページ10

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一虎がリンチされそうになった事件から
1週間が経った頃＿＿＿


場地はバイクの後にマイキーを乗せながら話した



場地「なぁマイキー」

万次郎「ん？」

場地「この前オマエと雪で一虎助けたじゃん？」

万次郎「うん」

場地「雪からの情報なんだけど
相手の奴らがケツモチ出して来たらしくて」

万次郎「ケツモチ？」

場地「うん、“黒龍”って暴走族(チーム)」





その名前にマイキーはピクリと反応した



場地「でさ、一虎ここ1週間ずっとちょっかい出されて
毎日ボコられてるらしいんだよね
もー雪がずっと激怒しててさ、ずっとピリピリしてる
一虎をボコった奴の“狩り”を始めてる
この調子じゃ雪1人だけで“黒龍”に乗り込むぞ

アイツ、かっこつけてオレらになんの相談もしねぇしさ
だからでしゃばるのもなんか...」


万次郎「いいじゃん、ぶっ潰そうよ“黒龍”」

　


場地「え？でも一虎の立場がさ」


万次郎「だって一虎(アイツ)オレのモンだもん
それにユキだけで喧嘩してんのズリィ
文句ねぇだろ？」




さも当然だと言うように自身満々にそう言うマイキーに
最初は驚いていたが、次の瞬間には笑いを溢した


場地「...ははっ、オマエらしいな
一虎の気持ちなんて考えもしねぇ感じ」

万次郎「あ？褒めてんの？」

場地「でも実は1番仲間想いでな」

万次郎「あン？」



場地「なあ？どうせ黒龍とやりあうなら楽しもうよ」

万次郎「？」

場地「いいアイディアがあんだよ
後のお楽しみな！！」










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翌日




場地「マイキー、みんな神社に集めた？」

万次郎「うん、それより新しい中学どぉ？」

場地「んー、ヒマ！気合入った奴いねぇし」



万次郎「オマエらと同じ中学のままだったらなー
ヒマさせねぇよ？
つーかいいなー、単車
これGSX250E(ゴキ)だろ？」

場地「オウ！ぶっ壊れて捨ててあったやつを
地道に直したんだ
オレの愛車(ゴキ)が東京一だ」





コールを鳴らすと、またすぐ後ろからコールが鳴って
隣に止まった




『東京一？私のＶストローム650ABSは関東一だケド？』


龍宮寺「関東一？オレの愛機(ゼファー)は日本一だけど？」


三ツ谷「オイオイオイオイ、日本一とか聞き捨てならねぇなぁ
オレの“子猫ちゃん(インパルス)”は世界一だぞ？
せまいよオマエら」


一虎「はいはいはいはい、重力圏内で争うなよ狭いぜ？
オレの“ロケット(ケッチ)”は宇宙一だコラ」

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