東卍の白豹Part2

93話:見舞い ページ48

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ワカは雪の頬を撫でながら
マイキー達の会話を聞いていた

ふと時計を見ると、午前3時になろうとしていた



若狭「じいさん、もうだいぶ遅いから
真ちゃん達連れて家帰りなよ
雪にはオレがついてっから」

爺「そうしよう、日が昇ったらまた来る
若狭、あまり無茶をするんじゃないぞ」


若狭「無茶なんてしねぇ
雪が無茶した時はオレは無茶出来ねぇの
兄妹揃って共倒れになっちまうだろ？」





ワカは、病室を出て行く佐野家を見送ってから言う



若狭「ウチの総長を守ってこンな怪我しやがって
“オレら”がずっと大人しくしてられんのも
今の内だけだぞ。早く起きろってのバーカ...」




病院特有の＿＿＿消毒と薬の匂いを嗅ぐのも
もう嫌になってきた、寧ろ嫌いだ
金輪際嗅ぐ事がないことを祈った







日が昇り、面会出来る時間になると
雪のことを知った人達が見舞いに来た


最初はベンケイと武臣、千壽だった




ベンケイと武臣は眠っている雪を見て
目を見開いた

そうして、少し怒りながらも真一郎を守ってくれた事に
感謝をして言った




慶三「ユキ、真を守れて満足したか？
こんな小せぇ細い体でよく、頑張ったな
真のヤツ、相当堪えてたぞ
早く目ェ覚ましてあげろよ
まぁ起きたら説教の1つや2つはあると覚悟しとけ」


武臣「本能でギリギリアウトに突っ込んで行く辺り
ユキらしいな...
勘が鋭いから回避できたのかもしれねぇが
流石に今回は度が過ぎるぜ？
真が好きだからって自分の事考えなさ過ぎだ
雪が傷付いたら初代黒龍が再び動き出すぐらいには
影響力あること忘れんなよ」





そして、千壽は泣きはしなかったが
いつになく儚げで、見るからに弱々しい雪の姿に
不安な顔をして声をかけ続けた

千壽にとって雪は姉の様で、頼り甲斐があって
憧れで、未だに勝てない、大きな存在だった



千壽「なぁユキ、ジブンさ前よりも強くなったんだ
ユキにはまだ勝ててないけど、いつかユキに勝って
認めて貰いたいんだ...
だから、早く起きて元気になってくれよ...
ジブン、待つのはあまり好きじゃないんだ」











それから、その後に春千夜、赤音や九井
元、初代黒龍のメンバーが訪れてきた

皆、同じ様な反応だった


心配したり、泣いたり、怒ったりしていて＿＿＿＿





特に、雪が小さい時から可愛がってきていた
初代黒龍のメンバーは今にも暴れ出しそうな雰囲気で


それを止めたのは真一郎だった

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