東卍の白豹Part2

52話:1人 ページ4

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その翌日

いつものメンツで集まって昨日の事の顛末を話したら笑われた




3人「一虎のオヤジさんにドロップキック！！！？」


万次郎「うっせぇなぁ、誘拐犯かと思ったんだよ」

『...』

龍宮寺「だからってフツー人の親
いきなり蹴っ飛ばさねぇよ！？なぁ？コイツらアホだ」

『だぁれがアホだコラ』




場地「あの後大変だったんだぜ？
コイツらさぁ、マイキーは“下げる頭は持ってねぇ”とか
ふざけた事言ってるし

雪は...
“子供は親の玩具じゃねェ、どンなに年上だろうが
親だろうが越えちゃいけねェラインがあンだよ
ましてや子供の人生捻じ曲げて良いとか思ってンの？
どうせわかってねェンだろ、テメェはもう一生親を名乗るな”
って大人に説教し始めてさぁ...
結局オレが平謝り！！」



三ツ谷「...さっきは笑ったけど、雪の考え方は
間違ってねぇ、カッケェと思うよ」


『隆はほんとに良いヤツだナ
将来モテるよ』

三ツ谷「はは、オレはマイキーだけじゃなく
雪にも憧れてるんだぜ？会った時からさ」

『隆...ほんと良い子過ぎて甘やかしたくなるワ
今度ご飯奢ってあげる』

三ツ谷「甘やかすならルナとマナにしてくんね？
あいつら雪の事お姉ちゃんだと思ってるからさ
めっちゃ会いたがってんの」

『よし、今日隆のトコ行くワ
いっぱいお菓子買って行くねルナ、マナ♡』



万次郎「ユキはいつも三ツ谷と女の子に甘いよなー」

『私を慕ってくれる子に相応のコトしてるだけ』






そんな事を話してる横で一虎とパーは違う話をしていた



林田「それにしても誘拐犯だとしても一虎さらうか？
ゴリゴリのパンチだぜ？なぁ？一虎」

一虎「...うん」

林田「ん？どうした？」


一虎「...マイキー」

万次郎「ん？」




一虎「オマエがみんなに慕われる理由...
なんとなくわかったよ
オマエのことは認めるよ、けどさ...
オレ...群れんの苦手なんだ」



一虎は思った

友達になりたい、けど怖い
裏切られるのが＿＿＿






一虎は笑顔を作って言う



一虎「場地、ごめんな...
やっぱりオレは一人が楽だ

雪も、こんなオレを片割れだとか言ってくれて
嬉しかった、“豹の片割れ”って呼名カッケェって思ってたよ
だから、ごめん...」



『一虎...？』





一虎は皆の言葉も聞かずに踵を返すと離れていった


雪は、そんな一虎の背中を見ていた
助けの求め方、泣き方を知らない小さな子供に見えて
雪は俯いた

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