東卍の白豹Part2

91話:叶うはずの未来2 ページ46

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真一郎「叶うはずの、未来...？」



若狭「なんの為に雪の秘密話したと思ってンだ
ウジウジしてんなよ真ちゃん
好きなら素直になれよ

難しい話連ねて言い訳して、ただ雪と向き合うのに
日和ってるだけだろ、ダッセぇな
リーゼントだった時より数倍ダセェ
逃げてんなよ弱虫、泣き虫」



真一郎「散々な言い様だな...仕方ねぇけど」

若狭「わかってんじゃん
妹傷付けられて怒らねぇ兄がいるかっつーの
別に真ちゃんがどうしようと文句は言わねぇけど
最初の世界でも今の世界でも散々雪を泣かせたんだ
暫くは許さねーから」



真一郎「泣かせた...
わかってる、雪が起きたら全部話す
今までの事ちゃんと謝ってからオレの気持ち伝える」






さっきよりかは落ち着いてきた真一郎に
ワカは気怠げな表情のまま言う



若狭「...こんな話した後に言うことじゃねぇと思うけど
もし雪が死んだらオレも死ぬから」

真一郎「は？」



若狭「オレ、耐えられない
雪はオレの全てだ、何よりも大事なモンなんだよ
ガキの頃からずっと2人で支え合って生きてきたからな
雪の為なら、何でも捨てられる

自分のことだからわかる
きっと最初の世界のオレは雪の後を追って死んだだろうな
妹を1人だけあの世に行かせるなんざ誰がするかよ
オレと雪は死んだ後も一緒だ」



真一郎「シスコン通り越して重過ぎなんだよ...」






ワカはニヤリと笑った



若狭「真ちゃんは死ぬなよ
雪の事一生背負って生きるんだ、償い続ける人生だ
他に女作るのも許さねぇ
ずっと雪を忘れずに生きるんだ
逃げ道はオレが全部取り上げてやる
もし雪が死んだら残酷な人生だな？お互いに」

真一郎「雪が死ぬなんて...
ワカが1番言っちゃ駄目なヤツだろ」


若狭「真ちゃんが意気地なしだから
オレがヤな立ち回りしてんの気付けバーカ
言っとくけど雪はオレの妹だからな？
そう簡単にくたばるかっての」

真一郎「...そう、だな」




若狭「存分に泣いて気ィ楽になった？」

真一郎「オレが泣いたとか他の奴に言うなよ...」

若狭「オレの気が済むまでは真ちゃんの言う事聞かねぇ」

真一郎「聞けよ！！」






幾分か張り詰めていた気持ちが楽になった


その時だった、マイキーが走って外に出てきた




万次郎「シンイチロー！！ワカ！！」


真一郎「万次郎？どうした？」






万次郎「ユキの手術が終わった！！」

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