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伊「A…」


彼はほぼ毎晩求めてくる。それは嬉しい。
だけど、それと同時にプレッシャーを感じていた。
先生に言われた、「出来にくいだけで、出来ないわけではないです」
その言葉に少し希望を抱いていた。


伊「どうだったっ!?」

『…また、ダメみたい』

伊「そっかぁ」


元々、生理不順もあり少し遅れると藍は期待の顔を見せる。
そしてそれは毎回、苦笑いの私に裏切られる。


伊「まぁ、長い目でみよう!」

『…』


藍との赤ちゃん、私も欲しいよ…。

もし伝えたら、藍は…
それでも一緒にいてくれる?それとも私を捨てる?

信じたいのに、怖い。





「あ、Aちゃん!」

『…え?』


買い物中、目の前に現れたのは小さな男の子。


「ママ、Aちゃん!」

『え?あ、あのっ』


手を引かれてママと呼ばれる人の元に走った。


「こら、ゆたか。お店の中は走らない」

「Aちゃんがいた!」

『…』


誰っ!?
目の前にはスーツに長い髪をひとつに結った女性。


「…あぁ、伊吹の」

『え…藍のお知り合いですか?』

桔「以前、上司をしてました。桔梗です」

『あ、い、伊吹Aです。夫がいつもお世話になってます』

桔「今は私は異動して、もう上司でもなんでもないんですけどね」


それから桔梗さんと話していたら、家に招いてくれた。
自宅にはもうひとりの女性。
羽野麦ちゃん、ハムちゃんって言うらしい。


桔「前に伊吹が写真見せてくれたの。料理が上手いとか、優しいとか、しっかりしてるとか、すっごく自慢してた」

『そんなことないです。藍、仕事は、上手くやってますか?』

桔「相棒がしっかりしてるから、大丈夫」

『志摩さんですか?』

桔「知ってるの?」

『お名前だけ。惚れられたら困るから写真は見せない!って』

桔「そういえば志摩も同じこと言われたって言ってたね」

『惚れたりしないのに』

桔「たまに仕事で伊吹たちとも顔合わせるんだけど、最近はずっと子どもの話してるのよ」

『…子ども、』

桔「ずっと名前考えてるって、志摩も呆れてた」

『…』


そう笑って話す桔梗さんに、私は苦笑いしか返せなかった。




*

__3→←【伊吹】子ども



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あやか(プロフ) - ありがとうございます!九重くんと2人でバディ組んでるお話みたいです^^お願いします!! (2020年9月3日 21時) (レス) id: 79ee056cfe (このIDを非表示/違反報告)
さめ(プロフ) - 黒猫さん» オチは3人の誰かにしようと思ったのですが、選べず…隊長にしました!楽しんでいただけてよかったです^^ (2020年9月3日 11時) (レス) id: 2020bfd487 (このIDを非表示/違反報告)
さめ(プロフ) - あやかさん» 九重さんすくないから沢山書きたいと思います!リクエストがあればいつでも受け付けてます (2020年9月3日 11時) (レス) id: 2020bfd487 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 異性間交流会の続き書いて下さりありがとうございます!めちゃくちゃ良かったです!好きな人で振り回される三人に笑っちゃいました笑 桔梗隊長!良いですよね!格好良くて素敵で…! (2020年8月30日 14時) (レス) id: 73434d6c80 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 九重くんめっちゃキュンキュンしました!もっと見たいです^ - ^ (2020年8月30日 13時) (レス) id: 79ee056cfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まとい | 作成日時:2020年8月13日 7時

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