短編集は知っている Part2

＊ ページ35

「よし、俺から歌うぞ。」


若武がそう言うと、皆の顔が一気に曇った。


思い出したのだ。あの「本格ハロウィンは知っている」での若武の歌を…。


ジャイアンとまでは言わないが、なんとも可哀想なその歌声は、なんと反応していいのか分からない非常に困るものだ。


そんなことを考えているメンバーには気づきもせずに鼻歌を歌いながら、若武は曲を選択した。









♪((‹( 'ω' )›))♪

若武がイントロに合わせて左右にステップを踏む。


このイントロって…もしかして…？


＿＿＿そうです。 その、それです。






「「愛してるよ……」なんて 誘ってもくれない キャンドル･ライトが素敵な夜よ」









なんで初っ端から「ダン○ングヒー○ー」なのっ！？

彩は勿論、その他のメンバーも瞬間的に突っ込む。


加えて、キレッキレのダンスまでするのでもうこの場でついていけるのは誰もいない。



「はぁ。」


ため息がこぼれた。




その後、３分ほどして曲は終えた…。

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