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近くにいた、サッカーをしている人達と同じジャージを着た監督らしき男性に声を掛けた。

「あの、ここのフットボールチームにこの子の兄がいると思うんですけど……」

その男性は、ちらっとアーヤの姿を見るとすぐに分かったようにあぁと言いながら一人の男の名前を呼んだ。

「裕樹ー!お客さんだぞー!」

その声にボールを追いかけていた足を止め、こちらへ駆け寄ってくる男がいた。

あれがアーヤの兄か、はて?どこかで見たような?と忍は考える。

そう考えていると、アーヤがその男の元へ駆け寄った。

「にぃーーーにーーーーー!」

男は、びっくりしたように目を丸くし、アーヤの姿を確認した。

するとスピードを上げてアーヤに駆け寄るとすっと抱え上げた。

「なんで彩がここにいるんだ。」

アーヤの兄という男は、ガッチリとした体育会系の体に金髪のスポーツヘアーで凛々しい顔立ちをしていた。




忍は、まじまじとその姿を見て、あっ!と男のことを思い出す。

「立花…祐樹?」

「……そうだが…。そんなことより、なぜ彩とお前が一緒にいる!」

忍は、祐樹にあらぬ疑いをかけられていると気づき、状況を説明しようとした。

だが、先にアーヤが

「違うよ!お兄ちゃんは、ママが迷子になったから私をにぃにの所に連れてきてくれたんだよ!!だからね、怒ったらメッなの!」

助かったと、忍は肩を下ろす。

「……そ、そうだったのか。すまなかった。」

流石に、あの立花祐樹に頭を下げられると天然で常識破りの忍でも慌ててしまう。

立花祐樹。
高校生で、勉強も運動もルックスも完璧な人気者だと忍も聞いたことがあった。

そんな有名人がこのアーヤの兄だったとはと、驚きを隠せていない。

「立花祐樹さん!握手してください!!」

と、左手を差し出し、祐樹の手を待つ。

多分、無理だよなと内心諦めていた忍だが、祐希も妹を連れてきてくれた奴に断るのも悪いと思い、差し出された手を取った。

!!

忍は、もうこの手は一生洗わない!とでも言うかのような顔でとても喜んだ。

その表情を見て、祐樹もいい奴だ。とホットした。

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魔理沙 - あの、今でも更新されてますか?もしよかったらリクエストしたいんですけど (2019年9月8日 18時) (レス) id: 32185305c0 (このIDを非表示/違反報告)
notリア充 - ダンシングヒーローって運動会で踊ったやつwwwwww (2018年7月23日 22時) (レス) id: f2aaadb92e (このIDを非表示/違反報告)
音子(プロフ) - Disney★さん» これからも、気をつけます。不快な点がありませんでしたら、これからも私の作品を読んでいただけると嬉しいです! (2018年4月5日 22時) (レス) id: e291775004 (このIDを非表示/違反報告)
Disney★ - いえいえ。忘れてつい、使ってしまいますよね。 (2018年4月5日 21時) (レス) id: 9f53b71922 (このIDを非表示/違反報告)
音子(プロフ) - Disney★さん» レス遅くなってすみません。ご指摘ありがとうございます。歌詞は、消すという対処をすることにします。私も気づかなかったので、ありがとうございました。 (2018年4月5日 18時) (レス) id: e291775004 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音子 | 作成日時:2017年12月10日 10時

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