甘えん坊 (黄) ページ44
「亮ちゃんおはよー」
彼はここから仕事に送り出すまでが大変なんだよねー・・・さっ!頑張るか?
「ほら、起きよ遅刻すんで」
「んー」
「ほぉら、起きるよ!せーの、よいしょ」
「寒いから服着替えさせてー」
「もぉー、ちゃんと起きててね、服持って来るから」
振り返ると又横になってる・・・これを何度繰り返したら起きてくれるん?
「はい、亮ちゃん万歳は?」
「さむっ!はよ着せてー」
無理やり身体を起して着ているTシャツを脱がすと、服を着せる間も無く抱きついて来た
「ほら、早く着ないと風邪ひくよ」
「いやや、Aの方があったかいねんもん」
「そんなんしてたら遅刻するやん、ほら服着て、ねっ?」
「もぉー、しゃーないなぁ」
不貞腐れて嫌々服を着る亮
「なぁ、アサイージュース作っておいて」
「もう作ったよ、車で飲む様に準備してるよ」
「ありがとう、じゃ今度は靴下履かせてや」
私は亮ちゃんのお母ちゃんか?と心の中でツッコミながら、言われた通り支度をした。
「はい、顔洗って歯磨きしといで」
「はぁい」
たまに素直やねんけどな(笑)
「A寝癖なおらへん」
「ええやん、そのまま行ったら」
「いやや、なぁ直して」
私はいつもの様に、アツアツのタオルを頭に乗せて、寝癖を直してあげた。
「はい、準備OK!行ってらっしゃい」
「なぁ、A俺の事好き?」
「朝から何ゆうてんの?(笑)」
「ちゃんと言うてやぁー」
「うん」
「好きって言うて」
「亮ちゃん大好きやで」
亮ちゃんはとびきりの笑顔になった(笑)
「ほな、行ってきまぁす」
口を尖らせキスを待つ
「はい、いってらっしゃい・・・ちゅ」
亮ちゃんは顔をしわくちゃにさせながら、笑顔で手を振り、仕事へ向かった・・・ふぅ
毎朝繰り返されるこの光景・・・でも亮ちゃんの甘えに弱い私は又明日もしてしまうんやろなぁー(笑)
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作者名:BLUE ako | 作成日時:2018年1月7日 0時