雨 (赤) ページ19
気が付いたら冷たい雨に打たれていた
喧嘩をして出て行ったAを追いかけて、外に立ち竦んでいた
ずぶ濡れで冷えきった身体をシャワーで温めながら何であんな事を言ってしまったのか後悔が自分を責めた
Aはとにかくいつも笑ってる、俺がブスっとしてようが怒ってようがいつも笑顔でいてくれる。それにどれだけ救われてるか・・・
「なぁA？」
「なぁに？」
「今度の休みどっか行くか？」
「すばると一緒ならどこでも嬉しいよ」
「何処でもが困るんやけど」
「うーん、何処が良いかなぁ？」
「俺に任せるか？」
「うん任せちゃう」
そんなこんなで浅草の、花やしきに来た
色々な乗り物に乗ってキャーキャー言いながら子供みたいにはしゃいていた
すばる「はい、ソフトクリーム」
「ありがとう」
すばる「そっちのバニラちょっとくれへん？あーん」
「じゃ私もチョコの食べたいなっ、あーん、もぉー！鼻に付いたぁー」
すばる「俺が舐めたる・・・ベロ」
「恥ずかしよ(笑)」
すばる「寒なって来たからここ出てそこの店で1杯飲んで帰るか？」
「いいよ」
すばる「ここの焼き鳥美味いねんなぁ」
「すぱるもこんな感じの赤ちょうちんのお店来るんだねー」
すばる「来るよ、俺を何だと思ってんねん」
「今日は可愛いすばるが見られて新鮮だったなぁ」
すばる「可愛いとかゆうなや、照れるやろ？」
そんな話をしながら、楽しかったデートを終え帰宅した
「こんな普通のデート久しぶりだなぁ」
すばる「あそこは穴場やねん、都内やけどあんまり人多く無いしな(笑)」
「ありがとう、嬉しかったよ」
すばる「いつもコソコソか夜ばっかやもんな、ごめんな」
「解って一緒に居るんだもん、私は全然大丈夫だよ」
すばる「Aの笑顔にいつも救われてる・・・ありがとう」
すばるが優しく私を抱き寄せてキスをした。すばるの強い腕に抱かれ幸せな時間を過ごした。
今日のすばるはめちゃくちゃ機嫌が悪い、そういう時はそっとしている。下手に話しかけると逆効果だから。
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作者名：BLUE ako | 作成日時：2018年1月7日 0時
