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*
しゃがみ込んで。
目線を、合わせた彼。
西畑「１回しか、言わへんからな。」
ごく、と唾を飲む。
直ぐ近くで感じる、西畑くんの吐息。
西畑「好き。俺と付き合え。」
はい、って返事が。
なぜか素直に、出てこなくて。
掠れた吐息。
やっと、頷く。
「…これ、」
鞄の中から取り出したそれは。
走って来たからかな。
少し、リボンの形が崩れてる。
「…あげる。」
震える手で、それを渡すと。
僅かに、彼の口元が緩んで。
受け取ったチョコは。
鞄の中に、そっとしまわれた。
西畑「ふ、お前ラッピングのセンスねえな。」
「な、」
西畑「リボン崩れとるし。」
「だってそれは走って来たから、」
西畑「はいはい。」
ぽん、って頭に手が置かれて。
その手が、背中に回される。
「…もう１回言ってよ。」
西畑「何を？」
「好き、って。」
西畑「は？嫌やし。
１回しか言わへんって言ったやろ。」
「ええやん。別に。」
西畑「お前、好きの有り難み全然分かっとらん。」
はぁ、と明らさまな溜息の後。
渋々、と言ったように。
耳元に、寄せられた唇。
西畑「好きやで。A。」
最後に、態とらしい、吐息が掛かって。
思わず、肩を竦める。
「うちも、好き、」
意地悪で。自分勝手で。口が悪くて。
女嫌いで。
そんな私の前だけの彼が。
「好きだよ、大吾。」
西畑「知っとるわ、アホ。」
ｆｉｎ.
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渋 谷 ク リ モ(プロフ) - いえいえです！これからも更新頑張って下さいね！ (2016年4月8日 19時) (
レス) id: 204a553724 (このIDを非表示/違反報告)
紀衣(プロフ) - 渋 谷 ク リ モさん» ありがとうございます！ファンだなんて…うれし限りです！！(>_<) (2016年4月8日 5時) (レス) id: d7c93b1180 (このIDを非表示/違反報告)
渋 谷 ク リ モ(プロフ) - 一昨日 、Twitter フォローさせていただきました！紀衣さんのファンです(>_<) (2016年4月8日 1時) (レス) id: 204a553724 (このIDを非表示/違反報告)
紀衣(プロフ) - ありがとうございます！わわわ。そう言って下さると嬉しいです！良かったら新作も覗いて下さいね(*^^*) (2016年3月13日 21時) (レス) id: d7c93b1180 (このIDを非表示/違反報告)
Kなゆ(プロフ) - 紀衣さん完結おめでとうございます！めっちゃ面白かったです。終始ハラハラドキドキしながら読んでました。新作の方も頑張って下さい！ (2016年3月13日 17時) (レス) id: 0c6d5c72fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紀衣 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/akomot11221/
作成日時：2016年2月7日 0時
