検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:1,510 hit

episode4 ページ5

「じゃあ、俺が先に入るから呼んだら来てくれ。」

「は、はいっ!!」

理音さんは、教室に入って行った。


ていうか、何よこれ!
マジで漫画的展開なんですけど!!

男子校で男装することになって…。
ああ、もう意味わかんない!!

私は、教室の中を盗み見る。

ってか、呼ばれるまで私はここでオフェンスしてりゃいいのっ!?

ドアの前で突っ立ってるなんて、変人すぎる!!

「…た」

ああ、もう、誰にも見られてないかなー?

「……ぃ、宮田」

もう、前髪整えとこ。
鏡を手に持った時、ドアが勢いよく開いた。

私は、いきなりのことへの驚きで鏡を落とす。

「もー、何ですか?理音さ…!」

理音さんは、眉をぴくぴくさせながら凄い形相で私を睨んでいた。

「え?え…?私、何かしました??」

「何回も、呼んでるんだが」

声を荒げていないものの、気迫が伝わってきた。

「さ、殺気が…」

やばい、殺られる!!


「こーら、はら先。やめなって、怖かってんじゃんか!」

茶髪をセンターわけした少年が理音さんを止めた。

「大丈夫?」

「は、はいっ!」

わー、イケメンや。

困ったように下がる眉。
優しい甘さが含められている口角。

「良かった。はら先、こういうのガチで怒るタイプだからさ」

耳元に口を寄せて話しかけてくる。

「あ、あああああっ、あのっ!」

ひ、非常に美味しい状況だが、私の心臓がもたない!!

「あ、ごめん」

そう言って、イケメン君は私から離れた。

「てか、教室入んなよ」

私は、慌てて頷く。

教室に入ると、みんなの視線を感じて、むず痒かった。

「…自己紹介」

理音さんの低い声に恐れをなしながらも私は、なるべくはった声で言った。

「花野高校から来ました。宮野Aです。よろしくおてがいします!」

頭を下げてからみんなの顔を見ると、みんなの顔は「は?」という顔をした。

え、私なんかした…?

「花野高校って…、女子校だよな?」

げっ、早速やらかした!!


続く

episode5→←episode3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 男装   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あこ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年8月3日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。