今日も愉快な一日が始まる ページ1
「天ちゃーん!」
紡が大きく手を振っている。
「天にーい!」
陸も元気そうに手を振っている。
僕は、小走りして二人に近づいた。
「おはよ、陸。紡。」
「おはよー!」
陸を見ると、拗ねているように見える。
「どうかしたの、陸。」
「天にい、今日遅かったよ。俺と紡ちゃん、凄く待ったんだから。ね、紡ちゃん!」
紡は、ニヤリと笑う。
「ね、ほんとほんと〜!もうちょっと早く来てもいいじゃないのね〜。」
二人が顔を見合わせ、「ねー!」と言い合う。
二人のその仕草にイラつき、紡の頬をつねる。
「いたっ、痛いって。ごめん!ごめんってばぁ!」
二人に笑顔を見せる。
「いつも待ってるの誰だっけ?待つたびに、遅刻になって…。どうせ二人は浮かれて早く来ちゃったんだろうけど。僕は、時間通りなよ。ね、これどっちが悪い?」
「…」
「俺達、です…」
紡は、謝る様子も見せず、
頬を膨らませ、唇をとんがらせた。
その顔がまた、可愛くて。
抱き締めたくなった。
「ぷはっ」
「な、なんで笑うの!?」
頬から手を離し、紡の頭に手を置く。
「拗ねないの」
「〜〜〜っ!拗ねてないしっ!」
僕と陸は顔を見合わせ、二人で笑った。
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櫻山 - チョーいい!!天君まじやばっ!!私、紡ちゃんになりたい笑 (2018年7月12日 13時) (レス) id: 0e1db8311b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あこ | 作成日時:2018年7月2日 6時