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恋雪の兄がやり直して頑張る話です。
＊＊
『…もうこりごりなんだお前の世話は！ 俺はこの家を出る！』
「ごめんなさい…ごめんね、お兄ちゃん」
十六歳の時、妹の看病疲れから家を飛び出した俺は、元水柱である育に拾われ、鬼殺の剣士になる。
二十歳になったある日、任務ついでに実家へ顔を出すことにした俺は、何も知らなかった。
「奥さんは自分で…恋雪ちゃんと慶蔵さんは…剣術道場の門下生に」
「恋雪ちゃんの婚約者の子＿狛治くんが、近くの門下生の子らを手当たり次第…」
「悪い子じゃなかったはずなんだ、罪人の入れ墨が入った子だったが、恋雪ちゃんをいつも支えてやっていて…」
「今はもう、どこにいるのやら」
言葉の意味が分からなかった。脳が追い付かなかった。ただ一つ分かったのは、もう俺に家族はいないということだけ。
＊＊
「弱者は嫌いだ、虫唾が走る。」
腹部に穴が開いたが何も感じなかった。生きた心地がしないのだ、家族の訃報を聞いてから。家族に会えるだろうか。…いや、恋雪から逃げた俺が、天国へ行けるとも思えない。
「闘気が＿乱れている。哀れだな、人間」
…鬼の皮膚の模様は、罪人の入れ墨とよく似ていた。執筆状態：連載中
恋雪の兄がやり直して頑張る話です。＊＊
『…もうこりごりなんだお前の世話は！ 俺はこの家を出る！』
「ごめんなさい…ごめんね、お兄ちゃん」
十六歳の時、妹の看病疲れから家を飛び出した俺は、元水柱である育に拾われ、鬼殺の剣士になる。
二十歳になったある日、任務ついでに実家へ顔を出すことにした俺は、何も知らなかった。
「奥さんは自分で…恋雪ちゃんと慶蔵さんは…剣術道場の門下生に」
「恋雪ちゃんの婚約者の子＿狛治くんが、近くの門下生の子らを手当たり次第…」
「悪い子じゃなかったはずなんだ、罪人の入れ墨が入った子だったが、恋雪ちゃんをいつも支えてやっていて…」
「今はもう、どこにいるのやら」
言葉の意味が分からなかった。脳が追い付かなかった。ただ一つ分かったのは、もう俺に家族はいないということだけ。
＊＊
「弱者は嫌いだ、虫唾が走る。」
腹部に穴が開いたが何も感じなかった。生きた心地がしないのだ、家族の訃報を聞いてから。家族に会えるだろうか。…いや、恋雪から逃げた俺が、天国へ行けるとも思えない。
「闘気が＿乱れている。哀れだな、人間」
…鬼の皮膚の模様は、罪人の入れ墨とよく似ていた。執筆状態：連載中
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作者名：すもも | 作成日時：2022年6月26日 17時
