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考えていること 長月夜 ページ16

夜「ねぇ。俺が今、考えてること当ててみて」

唐突に始まったゲーム。少し酔っぱらってる夜くんに戸惑う。

『今、夜くんが考えてること…?えー…なんだろう…。水飲みたい…とか?』

夜「んー…お酒飲んでるからな…お水はまだいいや…ヒント教えようか?」

『うん。教えてくれるとありがたいかも…』

じゃあね…と考えるふりしている夜くん。可愛い。あとお酒とか、お水とか可愛い。「お」ってつけんの可愛い。


夜「え!ヒント言ってないのになんでわかったの!?」

『え?何が?』

夜「今、可愛いって言ったよね?」

『えーと…夜くん可愛いなーって思ってたけど…声に出てた?』

夜「うん。可愛いって言ってた。」

『まじか…』

声に出てたと理解すると顔に熱が集まるような感じがした。絶対赤くなってる…

夜「そういうとこだよ。Aの可愛いところ」

待って、可愛いって私のことでしたか…あなたの方が可愛いと思うのですけど…

夜「A…酔っぱらいの冗談として聞いて欲しいんだけど…いいかな?」

『いいよ?』

夜「君が好きです。」

急に言われたその一言がどれだけ嬉しい事か…たとえ冗談だったとしてもすごく特別に感じられるのは相手が夜くんだからだろう。

『…夜くん好きって言ってくれてありがとう。私も夜くんが好き…です。』

最初に「冗談」と言われたから、軽く流してしまうのがよかったのだろう。でも、たとえ冗談でも、夜くんに好きって言われたことを幻にしたくないから、迷惑かも知れないけど自分の言葉で返した。
すると何故か手を繋がれた。驚いていると、少し上から声が聞こえてきた。夜くんの方が身長高いから当たり前だけど…

『どうしたの?手、繋いで…』

夜「本当?」

『なにが?』

夜「俺のこと好き…って本当?」

『うん。本当。夜くんは冗談だって言ったけど私は本気だったから…っ』

そこまで言うと「叶わない」とわかってしまいった。涙を堪えようと、うつむき、下唇をきつく噛んでしまうと夜くんが上をむかせる。

『夜く…ん!?』

夜「血、出ちゃうから…」

すごく自然にキスされた。そして、目にたまった涙を指で拭ってくれた。すごくドキドキした。けれど少しおかしいと思ったことがある

『お酒の味…しなかった…』

夜「すみません。お酒、まだ飲んでません。」

『じゃあ好きって…』

夜「冗談じゃないし、さっきのキスが答えと言うことで…」

『ちょっ…え?』








ちゃんと言葉にできるまでもう少し。

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美紀 - ツキウタの水無月涙君大好きです最高です (2019年2月8日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Loki | 作成日時:2018年8月22日 2時

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