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「おい、祐樹何の冗談……」

晴人はそんな俺を見て引きつった笑顔になる。

「冗談じゃない……俺はお前を殺す……」

低い低い、地獄の底から出たような声が自分の口から出たことに驚く。

俺は大きく剣を振り上げると、晴人めがけて振り下ろした。

「うわっ、まったく、悪い冗談だな祐樹」

そう言いながらも剣を手に取る晴人。

言葉とは裏腹に俺のこの行動を冗談だとは受け取っていないのだろう。

きっとあいつのことだ、すべてわかっている。

「ごめん……晴人……っ」

これは俺のやりたいことじゃない。

なのに体が制御できない。

誰かに操られてるような、そんな気分だ。

このまま意識を保てるのかすら危うい。

「あぁ、俺はこんなとこで死ぬへまはしねーよ」

そう言ってニッと笑う晴人の笑顔に安心してか、俺は意識を手放した。

「おっとと」

どうやら意識を失ったらしい祐樹の体はうつろな目になりつつ、それでも俺を襲ってくる。

コイツの『本体』はないくせにご苦労なこった。

「まっ、どうせあいつの仕業なんだろ!!」

鋭い祐樹の斬撃を、自分の持っている剣で受け止める。

少しぐらりと体が傾いた。

それを何とか弾き飛ばし、距離を取る。

「まったく、さすが祐樹だね。やってくれるよ」

フゥとため息をつくと剣を構えて祐樹にもう一度立ちはだかった。

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作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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akka(プロフ) - 楓希さん» ありがとうございます! (2014年3月15日 23時) (レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
楓希(プロフ) - 超感動した!! これ、超おもしろい!! (2014年3月15日 21時) (レス) id: 8cdd2af978 (このIDを非表示/違反報告)
akka(プロフ) - このみさん» ありがとーwいや、分けたらなくなるw頑張る♪ (2014年1月27日 20時) (レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - お久しぶりー(^^)/めっちゃ面白かった!なにこの文才は!?ちょっと分けてww更新がんばれ♪ (2014年1月27日 18時) (レス) id: ac51844268 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:akka | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2014年1月24日 21時

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